story1【桜庭空】 ページ2
雨が、降っている。
僕は傘をさしていないから、ただ濡れるだけ。
“家だったもの”を雨に濡れながら見ていた。
お父さんが使っていた長椅子が、
お母さんが世話をしてた花壇の花が、
お兄ちゃんの部屋にあった机が、
辛くて悲しい現実を教えてくれた。
どうしてこんなことになったんだろう。
ふと、雨が止んだ気がした。
「風邪引くぞ、空」
お兄ちゃんの桜庭樹が傘をさしてくれた。
赤色のボロボロの傘、これは多分お母さんの傘。
「お兄ちゃん…」
複雑な表情をしたお兄ちゃんを見たら目に涙が溜まった。
「雨、止まないよ
ずっと降ってるよ。」
「そうだな…」
「…いつ、いつ止むのかな」
「…分からない。いつ止むのかも、これから酷くなるかも なにも分からない。」
地面を叩く水の音が強くなった。
「誰か…誰か、止めてくれないかな。」
僕がそう言った瞬間、空一面を覆う真っ黒な雲から
一筋の光が見えた。
僕とお兄ちゃんにその光が当たる。
「うわっ…なんだこれ」
お兄ちゃんが顔を覆う
《眩しくてごめんね、愛しい人間》
光から声が聞こえた。
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零(プロフ) - 更新終了致しました (2018年3月30日 7時) (レス) id: 481c4bde27 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 更新をさせて頂きます (2018年3月30日 6時) (レス) id: 481c4bde27 (このIDを非表示/違反報告)
赤城丸(プロフ) - プルポリーさん» いえ、多分大丈夫です。お疲れ様でした。 (2018年3月19日 14時) (レス) id: 06c4c5d35d (このIDを非表示/違反報告)
プルポリー(プロフ) - 本当にごめんなさい、、、もし、1ヶ月で占ツクを辞めることが出来ずに迷ってたら、もしかしたら、戻るかも知れませんがその時はよろしくお願いします、、一緒に合作した事は楽しませてもらいました!ありがとうございます (2018年3月19日 11時) (レス) id: c6282bb7de (このIDを非表示/違反報告)
プルポリー(プロフ) - 赤城丸さんその他参加者さん、参加したのですが、これから先新学期となり占ツクを辞めたいと思ってます、、、本当に自分勝手で許される行為じゃないのだと思っています本当にすみません、、勝手にキャラクターは動かすのを皆さんにお願いしたいです (2018年3月19日 11時) (レス) id: c6282bb7de (このIDを非表示/違反報告)
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