コミュ障少女と三日月 ページ27
『ふ〜...』
夕飯を食べ終え、またもや一番風呂に入らせて貰った私は今、この本丸を彷徨いていた。
(決して、迷った訳では無いということをここに記載しておく)え？お前、引き籠ってただろって？知らんな(^^)
『...』
肩に掛けたタオルで頭を拭きながら、背後から視線が突き刺さるのを感じる。わしゃわしゃと動かしていた腕が自然に止まった。変な冷や汗が頬を伝い、生まれたての小鹿のように足がぷるぷるし始める。
...私は今、トリオン体では無く生身なのだ。
『...っ、』
次の瞬間、私は地を蹴った。皆無に近い体力を振り絞って前方に走り出す。すると背後の気配も走り出した。ああ...私はなんて愚かなんだろう...気を許してくれたのはまだ一部の刀剣たちだけではないか...！
勘弁してください許してくださいお覚悟しないでください殺さないでください食べないでください...あ、ヤバい足がつった。
『う、わ！？』
ゴボウ程の強度しか無い私の足が音を上げ、何も無いところで思いっきり転けた。所謂、顔面スライディングだ。
顔が...顔が...！無くあ、あったわ( ´∀｀)
？？「...大丈夫か、人の子よ」
『大丈夫です殺さないでください』
？？「顔が赤いが...」
『気のせいです殺さないでください』
？？「いや、どう見ても...」
『殺さないでください殺さないでください』
後半、殺さないでくださいの嵐だったが、この際どうでもいい。私はひたすら頭を下げ、床に額を打ち付ける。
？？「...ともかく、殺しはせん...顔を上げてはくれぬか？」
『殺さないでくだ...本当に？』
？？「うむ」
『お覚悟しない？』
？？「約束しよう」
殺しはしないという彼の言葉には、どういう訳か真実味があった。信じてみよう...そう思い、恐る恐る顔を上げる...
『...っ、』
私は息を飲み、目を見開いた。
蒼い着物の袖口で己の口元を隠し、その表情は残念ながら伺えない。しかし、美しかった。その瞳に三日月を映した青年がいたのだ...が、私の目に入ったのはそこでは無い。
...胸元に巻かれた、紅く染まった包帯。
『なん、で...』
？？「...よく、分かったな」
驚いたように目を丸くする青年。しかし、その表情には曇りがあるように見える。私は目が離せなかった。
？？「...人の子よ。お主に頼みがあるのだ」
『...』
声が、出なかった。はくはくと唇が動くだけであった。
？？「俺を...」
壊してくれ
虚ろな瞳から、涙が零れた。
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マンゴータルト - 四方さん» すみません！意図的にロックを掛けてます！！続きが書け次第、外すのでそれまでお待ちください！！ (2016年10月22日 13時) (
レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
四方(プロフ) - マンゴータルトさん コミュ障とブラック本丸は紙一重続きが、ロックされていて読めないのですが………。 差し支えなければパスワード教えてもらえますか？ (2016年10月22日 11時) (レス) id: a45b5ffb69 (このIDを非表示/違反報告)
琴乃(プロフ) - オチは、2希望です。 (2016年10月15日 9時) (レス) id: 1a1a007ba2 (このIDを非表示/違反報告)
月詠 - 初めまして！オチは3がいいです。応援しています！頑張って下さい！ (2016年10月13日 19時) (レス) id: 5c8f3d365b (このIDを非表示/違反報告)
鈴乃 - オチは2が希望です！宜しくお願いします!! (2016年10月11日 19時) (レス) id: 22f537c9a2 (このIDを非表示/違反報告)
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