コミュ障少女と女子力 ページ21
『...キモチー』
身体に馴染むちょうどいい温度のお湯に、ぐぐっと腕を伸ばす。ちゃぷちゃぷと浴槽に張られたお湯が揺れた。
私は今、この本丸の大浴場に来ている。お客様だからという理由で一番風呂に入らせて貰っているのだ。外には薬研と燭台切が立っていて、私のために見張りをしている。だからこうして、のんびりと寛げているのだ。
『...うっぷ、』
慌てて口元に手を当て、時折襲ってくる吐き気にどうにか耐える。
夕御飯のとき、薬研といつの間にか鶴丸と替わって隣に座っていた燭台切にいろいろと食べさせられたからだ。それはもう、いろいろと...
(美味しかったが)
「ったく...ほら、あと少しだ」
「食が細いっていう問題じゃないね...」
『お、鬼...』
蔵内だ...ここに蔵内がいるぞ...勘弁してくれ
最後の方はグロッキーになりながらも、何とか食べ終えた。満腹過ぎてぷるぷるしていると、乱ちゃんがお風呂に誘ってきたのでそれに頷いて答える。すると一期が止めてきたので、絶賛ぼっち風呂なうだ。(乱ちゃんは女の子だと思っていたなんて言えない...)
『...そろそろ出るか』
烏の行水と言う訳では無いが長風呂はしない主義なので、軽く身体を洗ってからタオルを巻いて浴場を出た。
...この後、本丸のファッションモンスター×２(加州と乱ちゃん)に捕まるとは知らずに。
「待ってたんだよ！」
「ささ、早く座って！可愛くしちゃうよ〜！」
『う、うそやろ...』
とっても良い笑顔でした(白目)
・
『つ、疲れた...』
離れに戻り、バターンと皺の伸ばされた布団に倒れ込んだ。布団自体に厚みが無いため衝撃が吸収されず、顔がじんじんと傷んだ。
今の私はいつものサイドテールでは無く、後ろに下ろしている。散々ファッションモンスター×２に弄られた髪からは、何故か良い匂いがしてきた。私なんかよりも断然女子力が高い男士たちに思わずため息が出る。
『...今日、本当にいろいろあったな』
ごろんと反転してから、おでこに手の甲を乗せる。門に落ちてどこなのか分からない世界に迷い込んだこと、刀剣男士たちと出会ったこと、そして、彼らに闇があること...
『もう、どうすればいいのか分かんないよ...』
助けると言った以上、絶対に助けたい。しかし、その方法が分からないのだ。
ぽつりと呟いた自白は、外から聞こえてくる蝉の鳴き声に消えて誰の耳にも入らなかった。
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マンゴータルト - 四方さん» すみません！意図的にロックを掛けてます！！続きが書け次第、外すのでそれまでお待ちください！！ (2016年10月22日 13時) (
レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
四方(プロフ) - マンゴータルトさん コミュ障とブラック本丸は紙一重続きが、ロックされていて読めないのですが………。 差し支えなければパスワード教えてもらえますか？ (2016年10月22日 11時) (レス) id: a45b5ffb69 (このIDを非表示/違反報告)
琴乃(プロフ) - オチは、2希望です。 (2016年10月15日 9時) (レス) id: 1a1a007ba2 (このIDを非表示/違反報告)
月詠 - 初めまして！オチは3がいいです。応援しています！頑張って下さい！ (2016年10月13日 19時) (レス) id: 5c8f3d365b (このIDを非表示/違反報告)
鈴乃 - オチは2が希望です！宜しくお願いします!! (2016年10月11日 19時) (レス) id: 22f537c9a2 (このIDを非表示/違反報告)
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