STORY 53 ページ3
こちらを見つめていたAは黙ったまま、ゆっくりと俺の下半身へ顔を近づけていった。
まさかと思いながらもAからもたらされる刺激に堪らず声が漏れる。
「っ⁈」
「んっ⁈げほっ」
こんな行為に慣れていないからだろう。
勢いのあまり喉の奥まで飲み込んで堪らずにAが咳き込んだ。
「A、もういい。やめろ」
桃色に染まった頬に手を添え、そこから顔を離してやると上目使いで俺を見てくるA。
「大丈夫です、最後までやらせて…」
再び口に含み直すと、先ほどよりももっと喉の奥深くへと飲み込んでいった。
瞳にいっぱい涙を溜めて、そんな姿と堪らない快感に俺の限界は一気に近づいていく。
「Aっ！」
俺は耐え切れず、そのまま最後を迎えていた。
「A大丈夫か？いいからそれ早く出せ」
俺の言うことは聞かず、Aはこくんと喉を鳴らして全てを飲み込んだ。
顔を上げて不安げに俺に聞いてくる。
「あの…気持ち、良かったですか？」
「…あぁ、良かった」
堪らなく愛おしかった。
俺の為にあんな慣れない事を必死にしてくれたAのことが。
その身を引き寄せ強く抱きしめながら小さな唇へ俺はそっと口付けた。
「今度はお前のこと気持ちよくしてやる」
そう囁くと二人向かい合ったまま俺の目の前に跪かせ下へ指を伸ばす。
「A、足開いてみろ」
「んっ…」
「すごい濡れてる…」
ゆっくりそこへ指を挿入すると中を掻き回す。
するとAが甘い声を上げて腰をくねらせた。
「気持ちいいか、A？」
「あっ…」
コクコクと何度も頷くAが可愛くて、俺はその唇を塞ぎ深く深く口付けながら指の動きを徐々に早めていった。
俺に唇を塞がれたまま喘ぐAのくぐもったその声と、指の動きに合わせて響く水音に煽られる。
「あ…てつやさん、お願い…」
唇を離したらAが濡れた瞳で俺を見つめ懇願してきた。
「入れて欲しいか？」
「…はい」
頬を赤らめ恥ずかしがりながら消え入りそうな声で俺を欲しがるAに我慢できなくなっていた。
Aの腰を少し強く引き寄せると俺は命令する。
「A、自分で入れてみろ」
そんな俺に一瞬戸惑ったようだが、でも小さく頷くと自ら手を伸ばしそれを固定してゆっくりと腰を沈めていく。
「んんっ！」
「っ！」
座って抱き合う状態で二人は繋がった。
いつもより奥深くそれを受け入れたAは少しだけ苦しそうに顔をしかめる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 297人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かえで(プロフ) - あいまるさん» 当時、悩みながら書いた作品だったのですがこうして今読んで頂けたことが私にとっては最高に嬉しいです。勿体無いほどの言葉を本当にありがとうございました！ (2021年4月27日 21時) (
レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
あいまる(プロフ) - もう、感動の一言につきます。思わず涙をこらえるページもありました。こんな作品を生み出していただいて、ありがとうございます！この作品に出会えて良かったです！ (2021年4月26日 21時) (レス) id: 8885b9410d (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - りなさん» お気持ちだけ受け取ります、これからも無料でガンガン読んでやってくださいw有難いお言葉を本当にありがとうございました！ (2018年11月13日 8時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - すんばらしいです。。お金払って読みたいレベルです。。素敵なお話ありがとうございました^ ^ (2018年11月12日 0時) (レス) id: e2ead3d137 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - オニク。さん» 有り難いお言葉をありがとうございました！とても励みになりました。 (2018年4月30日 14時) (レス) id: f1c141d7d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かえで
| 作成日時：2018年3月6日 17時
