運命の出会い ページ4
「一緒に頑張りましょう!」
「はい、お願いしまーす」
「りょうくん、あんたよくこれ普通に受け入れられんな!」
私は大の字になったままそっと目を閉じ更に脱力した。
とんでもないことになってしまったかも…と不安でいっぱいになる私…と、そんな時だった。
「初めましてー!俺、向井康二いいます、よろしく!」
その声に再び目を開くとその人は私の方へ手を差し伸べていた。
なんとなくその手を取るとぐいっと力強く引っ張り上げられ私はその場に立ち上がった。
「あ、どうも初めまして。東海オンエアのAです。よろしくお願いします」
「知ってます。俺、Aさんの大ファンなんで!」
「えっ⁈」
「ええっ⁈」
「いや、あんたまで驚くな!」
「これこれぇ!そのツッコミ力がもう俺の理想系!俺もAさんにツッコまれたいわー」
しばゆーにいつも通りツッコミを入れてたら想像以上のリアクションが向井さんから返ってきてちょっとびっくりする。
いや別に私、そんな面白いこと言ってないしやってないと思うんだけど。
「Aさん見てると関西の血が騒ぎます!」
「それは良かったです…」
「一緒にダンス頑張りましょう!」
「は、はい」
大きな手に両手を包まれそれにぎょっとしながらも、真剣にそう言ってくれた向井さんのことをこの時は面白い人だなぁと軽く考えてしまっていた。
これが向井さんと私の、運命の出会い。
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作者名:かえで | 作成日時:2024年1月7日 11時