あの日の出来事 ページ32
「えいちゃーん！」
「だからお前さぁ、何かある度に俺んとこくんのやめろよ。みっくんがいんだろ、みっくんが」
「みっくんに話せないからえいちゃんとこ来てるんじゃん！それくらい察してよ、えいちゃんバカなの？」
「バカはおめーだ！」
そんなワケで、またまたえいちゃんのアパートを訪れた私だった…
レストランでトウコちゃんと会ったあの後、一波乱も二波乱もあったからだ。
もう私一人ではどうしていいのか分からない。
ここは頼りの綱であるえいちゃんに相談する以外考えられなかった。
だってブツブツ文句言う割には結局ちゃんと話聞いてくれるのもえいちゃんだから、それを私は知っている。
「で、今度は何があった？」
「…えいちゃんの野生の勘当たってた」
「は？なに、例の友達か？また何か言ってきたのかよ」
「それが…」
トウコちゃんは私達の返事を聞く前にさっさと私の隣に座ると、自己紹介から始まりそのままみっくんへのアピールタイムに突入していった。
一方的に喋りまくるトウコちゃんに圧倒されて、たまにみっくんと目が合うとお互い苦笑いを浮かべることしかできない。
そしてみっくんがほっとしたように丁度掛かってきた電話に出る為、席を外した時のこと。
トウコちゃんが私を見てニッコリ笑い掛けてくる。
「でもさーこんな風に出会えちゃうとか、これって運命感じちゃうよね？」
「あの、トウコちゃん」
「なに？」
「これって、本当に偶然？」
おそるおそる私がそう尋ねたら、トウコちゃんは一旦視線を逸らし今度は片側の口角を上げ怪しく笑った。
その不敵とも取れる微笑みに背筋がゾッとする。
「ごめんね、実はあれから何回かAのことストーカーしちゃってた」
「え、どういうこと…」
「Aってさ、毎週、週末になるとツリメくんのアパート通ってるよね？二人ってどんな関係なの？」
「そ、それはその…だから、私達は幼馴染で…」
「あやしー！ねぇ、ただの幼馴染がそんな頻繁に毎週会ったりするもの？」
どうしよう、なんて言ってこの場を誤魔化せばいいんだろう。
でもトウコちゃんの発言にかなり動揺していた私は、咄嗟にうまい言い訳を見つけることができなかった。
これじゃあ余計に怪しまれてしまう。
「まぁ言われなくても何となく分かったよ。だからA、これでお相子ね」
「え、お相子、って？」
「だってあの時A、私に隠してたってことでしょ？ツリメくんと付き合ってること」
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かえで(プロフ) - まりさん» 私には勿体ないくらいのお言葉を頂き本当に嬉しいです。最後までお付き合い頂きありがとうございました。 (2019年6月5日 17時) (
レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 好きです。この小説を読んでる時間とても充実してました！素敵な時間をありがとうございました！ (2019年6月5日 17時) (レス) id: 367abc2ae5 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - こーひーまめさん» いつも読んで頂きありがとうございます！最後まで頑張りますのでぜひお付き合いください。 (2019年6月3日 17時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - えだまめさん» 有難いお言葉を本当にありがとうございます！あと少しで最終回を迎えます、最後まで頑張りますのでお付き合いください。 (2019年6月3日 17時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
こーひーまめ - いつも見てます！！続き楽しみに待ってます！更新頑張ってください！！！(o^^o) (2019年6月2日 23時) (レス) id: cfb9147a2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえで
| 作成日時：2019年4月9日 12時
