えいちゃんの本音 ページ29
「なに、みっくんから？」
「そう。あの、じゃあ少しだけお邪魔してもいい？」
「なんだよ改まって。どーぞ」
えいちゃんは笑いながらそう言って、大きくドアを開けると私を中へ招き入れてくれた。
そして二人でリビングへ入り、テーブルに向かい合わせで腰を下ろす。
「友達にきちんと断ることできたよ。相談乗ってくれて本当にありがと。あ、良かったらご飯食べて」
「じゃあ、丁度腹減ってたし、遠慮なく」
「どうぞどうぞ。特茶もあるよ、ほら最近えいちゃん太ってきたでしょ？」
「余計なお世話だよ」
「私はえいちゃんの身体の心配をして言ってんだよ？」
「うるせぇこのチビ！じゃあ今度お前にもおいしい牛乳買ってやる。早く大きくなれよ」
「私のことは今関係ないじゃん！」
結局最後はお約束の小競り合いになりながら、テーブルに持ってきたお弁当を全て開く。
数品のおかずに大きめのおにぎり三つと、デザートにはカットフルーツ。
それを見てえいちゃんは驚いたような表情を見せた。
「へーすごいじゃん。結構豪華」
「食べて食べて」
「まぁ問題は味だからな」
上手いとはいえない箸づかいで、まずは唐揚げを一口頬張るえいちゃん。
「…うまい」
「ほんと？良かった、これもちょっと自信あるんだ。食べてみて？」
「おう」
そのあともえいちゃんは気持ちいいくらい豪快に私の作った料理を平らげていった。
なんだかそんな姿を見ているだけで嬉しくなる。
「お前もちゃんと主婦してんだな」
「え、いやまぁ、まだまだだと思うけどね」
「あの時の飯も結構うまかったしな」
この前はあんなに素っ気なかったのに、今日はどうしてこんなに素直なんだろ。
不思議に思いながらえいちゃんを見つめていると、目が合ってなぜかドキっとした。
「お前と、みっくんが結婚するって聞いた時ぶっちゃけショックだった」
「えっ、みっくん取られちゃったから？」
その言葉の意味なんて深く考えもしなかった私がおちゃらけて返すと、えいちゃんは伏し目がちにふと笑みを溢した。
大好きな笑顔、でもそれはいつもの感じとはちょっと違っていた。
なんだか、少し悲しみを秘めているような…
「まぁ、そういうことにしといてやるよ」
「え…それって…」
一体、どういうこと？
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かえで(プロフ) - まりさん» 私には勿体ないくらいのお言葉を頂き本当に嬉しいです。最後までお付き合い頂きありがとうございました。 (2019年6月5日 17時) (
レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 好きです。この小説を読んでる時間とても充実してました！素敵な時間をありがとうございました！ (2019年6月5日 17時) (レス) id: 367abc2ae5 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - こーひーまめさん» いつも読んで頂きありがとうございます！最後まで頑張りますのでぜひお付き合いください。 (2019年6月3日 17時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - えだまめさん» 有難いお言葉を本当にありがとうございます！あと少しで最終回を迎えます、最後まで頑張りますのでお付き合いください。 (2019年6月3日 17時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
こーひーまめ - いつも見てます！！続き楽しみに待ってます！更新頑張ってください！！！(o^^o) (2019年6月2日 23時) (レス) id: cfb9147a2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえで
| 作成日時：2019年4月9日 12時
