エイリアンズ Vol.2【東海オンエア】

番外編 幸せのかたち 2 ページ48

てつやがいてくれるから、私はいつでもどんなことにも幸せを感じられる。
今、私のお腹に宿る赤ちゃんはてつやがいたからこそ出会えた子供だ…
てつやは私にたくさんのかけがえのない幸せを与えてくれる。
幸せは目には見えないけれど、私にとってもしもそれを形にしてみるのならばそれはてつやのことなのだろうと思う。


私はそっとてつやの後ろに回り込むとその背中に思いきり抱きついた。

「うおっ！重っっ‼」
「ちょっと、それ失礼なんですけど！好きで重くなったんじゃないわよ、大体誰のせいでこうなったと思ってんの⁉」

そう軽くキレた時に私の腕にてつやの手が優しく触れて、そして思わぬことを言った。

「最近Aすげぇきれいになったよな…」
「はぁ、どうしたの急に。なんか欲しいものでもあるの？」
「真面目に聞けよ！…たまにお前がすげぇいい顔して腹撫でてるの見んだよ。その時の表情がなんとも言えずきれいだなぁって思ってさ」

恥ずかしさと照れと何よりもうれしさで、私はてつやに回していた腕に力を入れる。
それからこちらを振り返ったてつやと唇が触れそうになる…のと同時だった。


「てつやー編集どうだー？」

虫さんとりょうくんが二人でリビングに入ってきて。
それで、私達の姿を見てニヤっとする。

「相変わらず仲がいいことで」
「これは二人目も速攻できそうだな」
「違う、これはあの、ちょっと魔が差したというかっ！」
「おう、俺はそのつもりでいるが？」


我が家は今日も平和です。



end.

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