OUR LIFE【アバンティーズ】 (ページ9)

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大嫌いっ！ページ9

ここはひとつ単刀直入に言おう。
実はさっきえいちゃんと喧嘩してしまった…

理由はくだらなさ過ぎて言いたくもないのだけれど、確か最初の方は洗濯物の出し方についてで、そこから話がどんどん飛躍していき最終的には…

「もーーえいちゃんなんか大っ嫌い！あんたとなんか誰が結婚してやるもんか‼」
「おー上等じゃねーかっ、てめぇみたいな可愛いげない女だれが嫁にもらうか！」
「なんですってぇーー⁈この偏屈男！」
「うるせぇ、この男女！」

ムッカァーーー‼
ちょっと思い出しただけでもほんと腹立つ！
そしてその怒りを今は夕飯作りにぶつけていた。
えいちゃんよ、私を怒らせたら一体どうなるかとくと思い知らせてやる。(ニヤリ)
そんなワケで出来上がった料理達をテーブルに並べ、号令を掛けると今日の献立を見てうまそーって喜びながらメンバーがリビングへと集まってくる。
しかし一人だけ、えいちゃんはブスっとしたまま私を見るなり顔を背けやがった。
それにまたムッとする私だったけれど、もう勝手にしろとキッチンを往復し食事の準備を整えていった。
今晩のお夕食はバター醤油肉じゃが、スペインオムレツ、ブロッコリーとエリンギのマリネ、鯖とゴロゴロ野菜のお汁。
そして今宵のメインディッシュはなんと、グリーンピースご飯であった。
みんながテーブルに揃ったところで、それに気づいたらしいえいちゃんが私の方を睨んでくる。

「A、てめぇやりやがったな…」
「さぁなんのことでしょう？ささ、みんな食べて食べて！」
「い、いただきまーす…」
「おいしそー」
「どれから手付けていいか分かんないねー」

えいちゃんと私の雰囲気を察したそら、みっくん、りっくんはぎこちない会話をしつつ食事に手を付けていく。
すると。

「んっ！うまーい‼」
「ほんとっ、めちゃめちゃおいしいこれ！」
「ねーA、おかわりってある？」
「まだ沢山あるからいっぱい食べて」
「わーい、やったぁーー！えいちゃん、Aのご飯すげぇうまいよ」
「うるせぇ、知ってるわそんなことっ」
「あれ、えいちゃんがグリーンピースご飯ばくばく食べてるけど」
「おかずがうまいからなんとかだましだまし食える！」