OUR LIFE【アバンティーズ】 (ページ26)

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誕生日後日談ページ26

新しい朝がきた、希望の朝だ…(某ラジオ体操の歌より)
今日も朝日が眩しいぜ、ってなワケで。
ベッドの中からカーテンをちょっと開けて外を見ると、そこに差し込んでくる光に一瞬だけ目眩がした。
隣に目を移すと、えいちゃんがあどけない寝顔で規則正しい寝息を立ててる。
そんな姿にクスッと笑ってしまった。

「昨夜とは大違い…」

昨日はえいちゃんの誕生日、だった。
みんなから愛されてるえいちゃんのこと、ここ数日は各方面の人達からお呼びが掛かり、食事会やら飲み会やらでとても忙しそうにしていた。
誕生日当日の夕方からはメンバー水入らずで楽しく過ごした。
アバハウスでのパーティー、飾り付けは私を除く三人が担当。
私はもちろん料理担当だ。
メニューは前菜にカプレーゼとニース風サラダ。
野菜たくさんのカレースープに、メインは鮭のグラタンとオリジナルタルタルソースをたっぷりかけたチキン南蛮。
有難いことにこれがまたみんなに大受けで、朝から頑張って準備した甲斐があったってなもんだ。
お酒もこの日は特別、ちょっとお高めのシャンパンを用意。(主役当人を差し置いて私が一番飲んでたかも)
そして主役のチョコバナナムースケーキは甘さを押さえた手作りのもの。
えいちゃんはどれも美味しいって笑顔でいっぱい食べてくれてた。
それが私にとっては何よりのご褒美だった。

誕生日会は深夜まで続き、片付けを終えお風呂に入り寝る準備してってやっていたら、あっという間に日付は丑三つ時を迎えていた。
自室でスキンケアをしてからさて、そろそろ寝るかとベッドへと移動した時のこと。

「Aー、今日一緒に寝てー」
「ちょっとっ、だからノックしてから入ってこいや！何回同じこと言わせる気⁈」
「今更もうそんな仲じゃねーだろ？あんなことやこんなことしてお互い色んなとこ見せ合ってんだから」
「分かったからやめろ！」

相も変わらず、なんの合図もなく部屋にズカズカと入ってくるえいちゃんにもはや呆れるを通り越し、逆に清々しささえ感じ始めている…てそれじゃダメだろ！