第弍話 ページ3
小夜side
ザーッ
朝起きたときにはやっぱり雨が降っていた
今日はおじいさんと一緒にタケノコを
取りに行くつもりだったのに
『あーあ、早く止んでくれないかなー』
私が退屈そうに窓の外を眺めていると
おばあさんが言った
おば「当分止みそうにないね、
今日はおやめなさい」
『えー!やだ!』
いつもならひいているが
今日はそういうわけにはいかない
なぜなら今日は私の誕生日だからだ
私の大好物であるタケノコご飯を
おばあさんが作ってくれる予定なのに!
おば「うーん、困ったねー。」
私は頭の中をフル稼働させて
何かいい案がないか考えていた
!
そうだ!
『私、一人で採りに行く!』
私がそう言うとおばあさんは
驚いて言った
おば「それだけはやめなさい!
雨の中の山は何が起こるか分からないよ」
『大丈夫だよ!私、感がいいから!』
それでもおばあさんは許してくれなかった
だから私は諦めた
そんなフリをして
おばあさんが気づかないうちにこっそりと
家から出た
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作者名:千夜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2019年4月14日 11時