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第拾捌話 ページ21

小夜side


炭治郎、


という名前だと教えてくれた



他には

禰豆子、


竹雄、


花子、


茂、


六太、



という弟妹がいた


お父さんは亡くなっていて


お母さんは今は外出しているらしい








私はふと炭治郎に聞いてみた


『私、年がいくつに見える?』



そう聞くと炭治郎は

少し考えた後


炭「二十歳くらいですか?」


と言った



ふふふ、やっぱりだ



『違いまーす!


正解は十四歳でした!!』


私がそう言うと


炭治郎はあたふたして


炭「ごめんなさい!」


と謝ってきた


『いいよ、いいよ!

私、よく5歳以上年が上に見られるから!』


私がそう言うと禰豆子が言った


禰「確かに、お兄ちゃんと

一つしか離れてないなんて

思えないです!」


『ふふふ、ありがと!

そうだ!みんなにお願いがあるんだけど!』


竹「なんですか?」


『私に敬語使わないで欲しいの!』


私がそう言うと炭治郎は驚いて言った


炭「どうしてですか?」


『私、年が近い人にはなるべく

普通に話して欲しいの!

お願い!』



私がそう頼むと炭治郎は

優しく笑ってうなずいて言った


炭「分かったよ、小夜」


ふふふ


『ありがと、炭治郎!』









その夜はみんなでワイワイした



炭治郎はいろんなことを教えてくれた



逆に私もいろんなことを教えてあげた





気づけばいつの間にか寝ていて、


朝が来ていた



『ありがとう、炭治郎

とても楽しかった!』


炭「こちらこそ!

また近くに寄った時は

遠慮なく来てくれ!」



そう言って炭治郎はまぶしいくらいに笑った



なぜかまた炭治郎に会える予感がした




!!



それと同時に嫌な予感もした


この辺りに来てから感じていた



何となく嫌な予感



幸せが崩れ去るような予感





ああ、神様どうかこの子たちの


幸せは奪わないであげてください



私はそう心で願った





『じゃあ、私は行くね』



炭「ああ、元気で!」



私は最後に炭治郎に近づいて言った



『夜は気をつけて』



そう言うと炭治郎は不思議そうに私を見て


炭「うん、」


と言った









幸せ、



そんなもの


もう全部無くしてしまった



大切な人を守れなかった私には



もう何も無い




もう神様も何も与えてはくださらないだろう



それでいいから



私の幸せを奪っていいから




どうか、



私のような子を出さないで

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作者名:千夜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2019年4月14日 11時

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