第38話楽園最強の男の秘密〈アル目線〉 ページ42
アル｢あー怒られたー｣
あーあ怒られたどうしよ
Aも怖がらせちゃったし…
ステ｢…怒られたんだってな｣
アル｢うん怒られた｣
ステ｢……"また気に触ることでもあったのか"｣
……ステは鋭いな
アル｢"引きずってもなにもないのに…なんで引きずるんだろうな"｣
ステ｢"未練があるからじゃないか？"｣
アル｢未練かー…｣
俺はない未練なんてない
"家を出る時全て捨てたのだから"
"規則だのなんだの煩い家から"
ステ｢アル｣
アル｢なーに？｣
ステ｢"アルはアルだ"｣
アル｢……そうだな｣
家にいてもあるのは
それが嫌で嫌で出てきた
叩かれるのは嫌だった、つまらないのも嫌だった、"何かもかも嫌だった"だから出ていったあの家からつまらない生活から抜け出す為に
そんな中出会ったのはボスだった
ボス｢私の所においで｣
ボスは強い、"だって生まれて初めて敗北を知ったのだから"
"ボスの周りの人達は面白い"
"ああ、抜け出してよかった"
ステ｢楽しいか｣
アル｢"楽しい"｣
ステ｢その笑顔やめた方がいいぞ"怖がられる"｣
アル｢あー"また"？｣
"この歪んでる笑顔どうにかならないかな〜Aやリナに怖がられるからやめたいんだけど…"
ステ｢はぁ…｣
アル｢ステ〜｣
ステ｢なんだ｣
アル｢こーか？｣
普通の笑顔を"作る"アル
ステ｢ああ｣
アル｢やっと"普通の笑顔"が出来たー｣
これで怖がられずに済むぞーと張り切る俺であった
ステ｢……"作り笑い"だがな｣
そう呟いていたとは知らずに
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作者名：黒白 | 作成日時：2021年10月12日 7時
