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第3話鰐と不思議な歌手(鰐目線) ページ5
クロコ「………綺麗な声だ。」
とても綺麗な声だと思った。病で苦しんでいた俺にとっては癒しそのものだった。
クロコ「……また聞きたい。」
その願いは叶った。
A「聞いていくか？俺の歌。」
クロコ「え。」
あの声だ、あの歌だと感動していた。
クロコ「凄い…」
A「……気に入ったか？」
クロコ「あ、ああ。」
A「また歌おうか？」
クロコ「え。いいのか？」
A「ああ。」
その日から毎日歌いに来てくれた変わり者…やめてくれ…
「やっと殺せた。毎日毎日うるせぇんだよ。」
やめろ…そいつの悪口言うな…！！
クロコ「……また夢か……クソッタレ。」
毎日見る嫌な夢、もう何回目なんだろうな…
クロコ「……ああ、そうだよまた聞きてぇんだよ。クソッタレ。」
気がつけば涙が出ていた。ああ…この世はクソッタレだ。
クロコ「お前がいないのは…悲しいな。」
ああ…とても悲しい…責任取れよな…こんな気持ちにさせたのてめぇだけだ。
クロコ「……会いてぇよクソッタレ。」
涙が止まらない。どうやって止めればいいどうやってこの空っぽな気持ちを癒せばいい。どうやってどうやってどうやって…
クロコ「ああ…会いたい。」
第4話龍と不思議な人魚(龍目線)→←第2話大きな女の子と不思議なパティシエ(大きな女の子目線)
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作者名：黒白 | 作成日時：2023年3月6日 14時
