第1話殺し屋 ページ3
西暦2205年審神者という職業が憧れとなった時代。私は審神者にはならなかった。何故ならば私は殺し屋だからだ。
A「呆気ないな。」
同田貫「……ちょっと待った。」
A「なんだ?」
同田貫「ちょっとな。」
人の形になった同田貫はどこか歩いていく。連れてきたのは…子供4人?
同田貫「こいつらも連れてってくれ。」
A「……そいつらは?」
「ご、五虎退です。」
「し、信濃藤四郎。」
「俺っち薬研藤四郎。」
「乱藤四郎だよ。」
A「別についてきてもいいが…所有者は?」
同田貫「さっき殺したろ。」
A「それもそうか。」
五虎退「ころした?」
A「なんだ怖いのか?」
薬研「いやあんなやつ死んで当然だ。」
乱「怖くないよ?」
信濃「……"審神者"なの?」
A「私は殺し屋だ。」
信濃「そうか良かった。」
こうして四振りの仲間が出来た。聞いた話によると"裏オークション"で買い取られた奴ららしい。あそこは刀剣男士が売られやすい場所だからな。まああそこは氷山の一角に過ぎんが…話すとキリがない。後で鬼丸か同田貫に聞いてくれというと暗い表情になる四振り。
信濃「いち兄も売られてるの?」
A「レアだと高額なると聞いている。売るヤツらがいるんじゃないか?」
乱「……酷い。」
A「まあ一部の審神者がそうなだけだ。他は知らんが。」
薬研「あんたは…無くなればいいと思うか?」
A「……なくなると思うか?"あれが"。」
彼女はチートではない権力を持ってるわけではない。あれはしぶとく生き残ることも知ってる…それが残酷な現実なのだ。
A「私が言っても"スルーされる"だけだ。」
薬研「あんた…そうか…"俺っちたちもやらせてくれ"。」
A「鬼丸と同じこと言うんだな…やれやれ少しだけだ。」
私は正義の味方でもなんでもない。ただ"ムカつくだけ"だ。
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作者名:黒白 | 作成日時:2022年12月27日 0時