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第3話呪霊操術 ページ5

狂王「……生贄か。要らんと言っているのに。」

アズール「考えることはよく分かりませんね。」

狂王「通せ。」

「はっ!」

通されたのは黒い髪の子供だった。怯えているがその前に聞きたいことがある。

狂王「これは見えるか?」

部下を見せると驚いた表情をする。どうやら見えるガキらしい。

狂王「名を名乗れ。」

「傑です。」

狂王「傑か…今日から俺の為にそれを使え。」

傑「た、食べないんですか?」

狂王「あいつと一緒にするな。」

アズール「教育なら任せてくれませんか?」

狂王「いやお前がしたらろくな事にならない。来い傑。俺が教えてやる。」

傑「は、はい!」

傑の術式はどうやら呪霊操術という珍しいものだった。将来優秀な部下の1人になること間違いないだろう。教えてやった色んなことを。飯もやった。夏油という苗字をやった。そうしたら…

傑「王様。今日はなにをすればいいでしょうか。」

大きくなったら忠実な部下になった。裏切らないよりはマシかと思いつつ指示を出す。

狂王「呪霊共を調教しろ。」

傑「かしこまりました。」

甚爾「おーい王様ー。呪術師がやってきたぞー。」

狂王「敵意は?」

甚爾「九十九由基。特級だ。敵意はないと言ってる。」

狂王「通せ。」

甚爾「分かった。」

第4話特級と客→←第2話狂王と優秀な部下



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作者名:黒白 | 作成日時:2022年12月12日 22時

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