椿姫物語 2 【世界一クラブ】 (ページ16)

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犯人の狙いはページ16

〜No side〜

すみれとクリスは、聞き込み
健太と和馬は停電の原因探し
光一とAも情報探し

ーブブブッ

「クリスから」

『不審物は会場の階段に置かれて
いた手紙から分かったみたい...』

『手紙は回収されちゃったらしい
けど文字は日本語でプリンターで
印刷されてたみたい』

『不審物を見つけたのは役員
2人とスタッフが1人で、第一
発見者は大会スタッフ』

『犯人はやっぱりあの停電中に
置いたって、警察は考えてるわ』

ーブゥンッ

徳「和馬だ」

『停電が起こされたのは2階
のトイレだ、一番奥の個室』

『残された機械は無し』

「よし、後は...」

2人は頷き合うと
警備室に入る

「「すみませーん！」」

男「あれ、君達...」

「あの、封鎖された通路に...
リュックを置いて来ちゃって
見に行けないんです」

徳「だから防犯
カメラで、確認を」

男「ああ、いいよ」

2人はわざと、小さくて色が
地味なリュックだと嘘を言い
防犯カメラを見る

「「(出入りした人間...
怪しい痕跡や挙動...！！)」」

「「(何か！！)」」

ーパタン

健「どうだった！？」

和「何か...」

ク「分かった...？」

「...いや」

徳「分からない」

健「......ッ」

ープルルルルル

「...すみれ？」

『今、準決勝が終わったとこ！
決勝に残ったのはあたしとリナ
だよ！』

『あたしも合流する！
皆で捕まえに行こう！』

「すみ...」

ーブツッ

「切れた...あ、写真」

徳「写真？」

「はい」

画面には空のお弁当箱の
写真、それを見た光一は
徐々に汗を垂らし始め

徳「あ！？」

「え？」

す「光一！A！！
犯人、分かっ...！？」

ーダッ

す「光一！！？」

「何、どうしたの！？」

徳「リナがっ...」

「リナが？」

いきなり走り出した光一は
腕時計を見て更にスピード
を上げる

徳「リナが危ない！！」

光一の主張に皆
は顔を見合わす