四話 ページ5
…
「おいテメェ、もっと食え」
「うっぷ……もう無理………」
「Aくんこれもどうぞ〜」
「むりむりむりぃ……」
ラギーくんに連れられ食堂に来た
レオナさんとラギーくんもお互いいつも通りの調子に戻り、めでたしめでたし〜のはずだった
普段は人の面倒はおろか自分のことさえ疎かにしているレオナさんにアドニスみたいなことを言われ
ラギーくんは事ある毎に僕の目の前に食べ物をおいては満面の笑みで「どうぞ」と言ってくる
Is this 地獄？(違います)
「うう……助けてお兄ちゃん………へるぷみぃ……」
このままじゃ死因が食べ過ぎになっちゃう
「テメェ、兄がいんのか」
「え？なに急に」
「グルル、良いから答えろ」
「……
いるよ、自慢の兄さんが」
不登校になったときはいっぱい迷惑かけちゃったなあ。八つ当たりとかもいっぱいしちゃったし、何より、傷付く兄さんたちを守ってあげられなかった
零にいは「俺はお兄ちゃんだからな」ってよく僕と凛月にいを守ってくれたけど、
僕はそれが気に食わなかった
僕にも守らせてよ。兄さんたちのこと──
なんて、逃げちゃった僕にそんなこと言える資格ないんだけどね
「さて、と」
「どうしたんスか？」
「そろそろ補習を終える時間かな〜って」
「ふ〜ん。あっ、そういえばレオナさん！明日補習あるんで───っていない？！」
「あら〜」
そんなに補習嫌なら授業受ければいいのに〜なんて考えていたら机に必要以上のマドルの束が置いてあることに気が付いた
おつりはラギーくんにあげようかな
「ほらラギーくん。思わぬ小遣いだよ」
「あ〜もう！レオナさん補習行かないと何故かオレに連絡来るんスよ！！」
とか何とかいいながらお札を懐にいれるラギーくん。今日も平和で何よりです
「ふふっ、ここは息がしやすいね」
「空気が美味いってことっスか？そんな変わるかなー」
ESが出来てから少しは生きやすくなったけど、僕を伝手に零にいや天祥院に取り入ろうとする輩は年々増えるばかりなんだよね
薄汚い手で僕たちの"幸せ"を汚そうってんならいくら相手が著名人だとしても容赦しない
僕たちの幸せは、僕たちだけのものだ──
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初 。(プロフ) - 初コメ失礼します…！とても良いお話で見る度に凄い…好き…ってなりながら読んでました(泣)次の更新心待ちにしています…！！！ (2022年9月12日 4時) (
レス) @page25 id: 8fa79c3961 (このIDを非表示/違反報告)
翁(プロフ) - さやかさん» 有難うございます！期待に応えられるよう、精一杯頑張ります！ (2022年8月16日 19時) (レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
さやか - お話投稿お疲れ様です！あんスタ×ツイステはあまりみかけないのでこういう小説があって嬉しいです！頑張ってください！ (2022年8月16日 18時) (レス) @page19 id: 9aa8dafe93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翁 | 作成日時：2022年8月9日 20時
