十六話《ルーク》 ページ17
…
「めんどくせぇのが来やがった」
「ボン・ジュール、
「グルル……うるせぇ」
そこには驚いたようなカオをしたトリックスターが私をじっと見ていた。
…キミにそう見つめられると
少し照れるね
「やあ、トリックスター!調子は如何かな?」
「………うーん。その呼び方はちょっと」
「おや、ご不満かい?」
私がそう聞くと「恥ずかしい」と小さい声で答えるトリックスター
トレビアン!キミはどんな姿をしていても美しい
───けれど、
「我慢にも限界がある。キミは少し──いやかなり、頑固者のようだね」
「え?」
「体調が優れないのだろう?」
私の言葉にトリックスターは目を見開く
周りの目は誤魔化せても
狩人である私の目は誤魔化せないよ──
「
……そうだろう?」
「えっ」
「うるせぇ。余計なことを言うんじゃねぇ」
「もう行く」と言い、
オーララ、行ってしまった
ふふ、怒ってる彼も実にボーテ!
勇ましいところがとても素晴らしいね
「後でお礼言わなきゃ………はあ…………」
「そうだね。だけどその前に」
「え何、うわっ」
未だ苦しそうに笑う彼を抱き上げる
見た目から予想はしていたが………軽すぎる。これじゃあ強い風が吹いたら1番に飛ばされてしまいそうだ……
なんてことを思いながら
・
〜
ーーー保健室
「ごめん、ルークさ」
「ノン!謝罪は受け取らないよ。私がやりたくてしたことだからね」
私がそう言うと、
トリックスターは口元に手を当てて微笑んだ
「ルークさん」
「ん?なんだい?」
「ありがとう」
「!」
嗚呼、キミは何処までも美しい──
「?ムシュー」
「すぅ………すぅ………」
おや、どうやら寝てしまったみたいだ
寝顔も愛らしい
─さて、と
・
「盗み聞きかい?
大丈夫、敵意はないよ
どうか私の前に出てきておくれ」
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初 。(プロフ) - 初コメ失礼します…!とても良いお話で見る度に凄い…好き…ってなりながら読んでました(泣)次の更新心待ちにしています…!!! (2022年9月12日 4時) (レス) @page25 id: 8fa79c3961 (このIDを非表示/違反報告)
翁(プロフ) - さやかさん» 有難うございます!期待に応えられるよう、精一杯頑張ります! (2022年8月16日 19時) (レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
さやか - お話投稿お疲れ様です!あんスタ×ツイステはあまりみかけないのでこういう小説があって嬉しいです!頑張ってください! (2022年8月16日 18時) (レス) @page19 id: 9aa8dafe93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翁 | 作成日時:2022年8月9日 20時