検索窓
今日:1 hit、昨日:14 hit、合計:28,993 hit

十六話《ルーク》 ページ17








「めんどくせぇのが来やがった」


「ボン・ジュール、獅子の君(ロア・ドゥ・レオン)!今日も美しいね!」


「グルル……うるせぇ」






獅子の君(ロア・ドゥ・レオン)との挨拶を終え、視線を下に移す


そこには驚いたようなカオをしたトリックスターが私をじっと見ていた。


…キミにそう見つめられると

少し照れるね






「やあ、トリックスター!調子は如何かな?」


「………うーん。その呼び方はちょっと」


「おや、ご不満かい?」






私がそう聞くと「恥ずかしい」と小さい声で答えるトリックスター

トレビアン!キミはどんな姿をしていても美しい



───けれど、






「我慢にも限界がある。キミは少し──いやかなり、頑固者のようだね」


「え?」


「体調が優れないのだろう?」






私の言葉にトリックスターは目を見開く



周りの目は誤魔化せても

狩人である私の目は誤魔化せないよ──






獅子の君(ロア・ドゥ・レオン)もキミの不調に気付いていたから傍を離れなかった


……そうだろう?」


「えっ」


「うるせぇ。余計なことを言うんじゃねぇ」






「もう行く」と言い、獅子の君(ロア・ドゥ・レオン)は再び走り出した




オーララ、行ってしまった



ふふ、怒ってる彼も実にボーテ!

勇ましいところがとても素晴らしいね






「後でお礼言わなきゃ………はあ…………」


「そうだね。だけどその前に」


「え何、うわっ」






未だ苦しそうに笑う彼を抱き上げる


見た目から予想はしていたが………軽すぎる。これじゃあ強い風が吹いたら1番に飛ばされてしまいそうだ……


なんてことを思いながら先生(ムシュー)に保健室に行くことを伝え、運動場を後にする


























ーーー保健室








「ごめん、ルークさ」


「ノン!謝罪は受け取らないよ。私がやりたくてしたことだからね」






私がそう言うと、

トリックスターは口元に手を当てて微笑んだ






「ルークさん」


「ん?なんだい?」


「ありがとう」


「!」






嗚呼、キミは何処までも美しい──






「?ムシュー」


「すぅ………すぅ………」






おや、どうやら寝てしまったみたいだ


寝顔も愛らしい








─さて、と




















「盗み聞きかい?





大丈夫、敵意はないよ


どうか私の前に出てきておくれ」

十七話《敬人》→←十五話《レオナ》



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (72 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
216人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , ツイステ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

初 。(プロフ) - 初コメ失礼します…!とても良いお話で見る度に凄い…好き…ってなりながら読んでました(泣)次の更新心待ちにしています…!!! (2022年9月12日 4時) (レス) @page25 id: 8fa79c3961 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さやかさん» 有難うございます!期待に応えられるよう、精一杯頑張ります! (2022年8月16日 19時) (レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
さやか - お話投稿お疲れ様です!あんスタ×ツイステはあまりみかけないのでこういう小説があって嬉しいです!頑張ってください! (2022年8月16日 18時) (レス) @page19 id: 9aa8dafe93 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2022年8月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。