十四話 ページ15
…
「おはよう〜」
「はよー」
「おはようA」
2人と挨拶を交わしながら席に座る
グリムは「寝させろぉ」とか何とか言いながら僕の腕の中で半分寝かけてる
「グリム起きろ。1時限目は飛行術だぞ」
「…嘘？こんな天気のいい日に？」
「逆に天気よくねーと外出れないだろ」
エースの言葉に「確かに」と言葉を零す
吸血鬼である僕がこんな天気のいい日に外出たら死ぬ…死んじゃうよ僕………
向こうでは先生たちが僕の体質を考慮して補習してくれたり僕だけ屋内でやったりしてたけど、バルガス先生はそんなことしない……
いや、うん。それが普通なんだけどね？
あの先生たちが優しすぎただけだけなんだけど──
「大丈夫だ。お前が倒れる前に僕が支えてやる」
「そういう問題じゃないんだけど………
まあいいや、ありがとう」
そう言うとデュースは笑顔で「このくらい当然だ」と言い放った
流石優等生くんだね……
・
〜
ーーー運動場
「まずはグラウンドを10週だ！それが終わったら腕立て、腹筋、スクワットを50回ずつ！
全て終えたヤツから飛行術の練習に入れ！」
バルガス先生が言い終えたのを合図に一斉に走り出す生徒たち
ああ、もう鬱……鬱すぎるよ………
ただでさえ憂鬱なのに、3年のどっかのクラスと合同らしくいつもより更に雰囲気が殺気立ってる
「子分！先行くんだゾ！」
「分かった」
「1人で大丈夫か…？」
「デュース。僕、君より歳上ね」
絶対みんな忘れかけてるでしょ………
「んじゃ、精々ガンバれよ〜」
「うん。君たちも頑張って」
一応僕も走ってるつもりなんだけどねぇ
なんだろう、足が思うように進まないんだ……
「陽光が……僕の最大の弱点が……僕の脳天を攻撃してる…」
リドルくんが僕に、
とくれた帽子を一応被ってはいるけど──
「もうだめ…」
ズキズキ、と鋭い痛みが僕を襲う
うう〜、僕の人生もここまでなんだ
だって
もう前もよく見えない……
と、そのとき
___グラッ
視界が反転し、咄嗟に目を閉じる
「馬鹿かテメェは」
？
いつまで経っても衝撃がこないことを不思議に思い、
僕はゆっくり目を開ける
この声は……
・
「──け、いと？」
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初 。(プロフ) - 初コメ失礼します…！とても良いお話で見る度に凄い…好き…ってなりながら読んでました(泣)次の更新心待ちにしています…！！！ (2022年9月12日 4時) (
レス) @page25 id: 8fa79c3961 (このIDを非表示/違反報告)
翁(プロフ) - さやかさん» 有難うございます！期待に応えられるよう、精一杯頑張ります！ (2022年8月16日 19時) (レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
さやか - お話投稿お疲れ様です！あんスタ×ツイステはあまりみかけないのでこういう小説があって嬉しいです！頑張ってください！ (2022年8月16日 18時) (レス) @page19 id: 9aa8dafe93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翁 | 作成日時：2022年8月9日 20時
