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十話 ページ11









「ふぁ〜ふ……」


「あはは、なに?寝みぃの?」


「ん〜…」






あの後、


リドルくんとトレイくんはそういうの苦手だからって言うのと、寮長と副寮長の仕事が忙しいからって理由でお客さん役に、

他の人たちがステージに立ってくれることになった



すごく嬉しい。嬉しいんだけど……



………なんだろう、


まさか了承されるとは思ってなかったから──






「どっと疲れた……」


「はは、今日はこのまま泊まっていくか?その状態で帰るのも大変だろ」


「……うん。そうしよう、かな」






喧嘩に巻き込まれたり、エースに「頼れ」って怒られたり、すごい刺激的な1日だったなあ……


僕はそんなことを思いながらグリムを抱っこする






「だったらボクの部屋においで、お生憎、この寮には空き部屋がないからね」


「お邪魔します…」


「ふなっ!?オレ様まだ眠くねーんだゾ!!」


「んじゃ、グリムはオレらの部屋な。消灯時間までトランプしよーぜ〜」






エースの提案にグリムは元気よく短い右手をあげ、

僕の腕からするりと抜け出した



相変わらず自由奔放だなあ……もう…






「けーくんもそろそろ寝よっかな〜!おやすみ〜‪☆」


「俺ももう寝るよ。おやすみ」


「2人ともおやすみ」


「何かあったらすぐ呼んでくれ」


「うん、分かった」






僕はケイトくんとトレイくんに「おやすみなさい」と言って手を振った


今日の2人、

いつもより幸せそうだったなあ…




なんて考えていたらリドルくんが僕の袖を引いた






「ボクらも寝ようか」


「うん…




3人とも、おやすみ」





僕がそう声をかけると、

3人は元気に「おやすみ」と返してくれた




ふふっ、若い子は元気だねぇ……



























ーーーリドルの部屋








「リドルくん、良い夢見てね」


「キミもね」






この世界に来てから、


僕は寝る前のこの瞬間が1番嫌いだった──


目を閉じたら視界の先は真っ暗闇で、また、あの時のように僕だけ取り残されたような感覚に陥ってしまうから



……でも






「おやすみリドルくん」


「……うん。おやすみA」






今日だけは、


ちょっとだけ好きになれそうかなあ──なんて

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初 。(プロフ) - 初コメ失礼します…!とても良いお話で見る度に凄い…好き…ってなりながら読んでました(泣)次の更新心待ちにしています…!!! (2022年9月12日 4時) (レス) @page25 id: 8fa79c3961 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さやかさん» 有難うございます!期待に応えられるよう、精一杯頑張ります! (2022年8月16日 19時) (レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
さやか - お話投稿お疲れ様です!あんスタ×ツイステはあまりみかけないのでこういう小説があって嬉しいです!頑張ってください! (2022年8月16日 18時) (レス) @page19 id: 9aa8dafe93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年8月9日 20時

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