一話 ページ2
…
「僕に、モデルの仕事…？」
「ええ、アンタが一番ハマり役なのよ。協力してくれるわよね？」
放課後
リドルくんに勉強を教えて貰っていたらいつの間にか目の前にいたヴィルさんが僕にそう言い放った
なんで僕なんだろう？この学園にはカッコイイ人がごまんといるのに
そう思い聞いてみるとどうやら今回の仕事のコンセプトが「夜闇」らしく、普段から吸血鬼やら夜の方が元気が出るやら言ってる僕に白羽の矢がたったらしい
………まあ、ヴィルさんには世話になってるからねぇ
「そういうことなら手伝うよ。リドルくん、折角時間作って貰ったのにごめんね」
「これくらい構わないよ。頑張っておいで」
「ふふっ、ありがとう♪」
僕はまたね〜と手を振ってリドルくんと別れを告げた
・
〜
ーーー某撮影現場
「アンタ、もしかして経験者？」
「…ううん。友達に凄腕のモデルがいてね、昔、その人からいろいろと教わったんだ」
とある撮影現場
たくさんのカメラマンや現場監督さん、スタッフさんがいるなかで数時間に及ぶ撮影がようやく終わったところだ
疲れたな〜なんて思っていたらヴィルさんからの唐突な疑問が投げかけられ、僕は一呼吸おいてから嵐と泉のことを話した
ふたりとも凄腕のモデルさんで、
僕の大事なお友達──
「何はともあれ、お役に立てたなら良かったよ」
「ええ。正直、期待以上だったわ」
「！」
「求められてるコンセプトを理解し、完璧に寄せるのはプロでも難しい───そんな難題をサラッとやってのけたんだもの。
アンタ、本当に無経験者？」
まあ確かに僕はあの人たちの弟だし、任せられた仕事は完璧にこなせるよう努力はするし全力を尽くすけど
まさか、こんなに褒められるとは思ってなかった──
ふふ、嬉しいなあ♪
「監督さんも大満足みたいよ。次もまたアタシたちにお願いしたいって言ってたわ」
「そっか。ありがとうヴィルさん」
「？…アタシ、アンタにお礼を言われるようなことをしたかしら？」
「うん。ばっちりね」
こんなに嬉しい気持ちになれたのはヴィルさんが僕を誘ってくれたお陰だから
だから──ありがとう
いつも強く気高く美しいあなたを、僕は慕っているよ。
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初 。(プロフ) - 初コメ失礼します…！とても良いお話で見る度に凄い…好き…ってなりながら読んでました(泣)次の更新心待ちにしています…！！！ (2022年9月12日 4時) (
レス) @page25 id: 8fa79c3961 (このIDを非表示/違反報告)
翁(プロフ) - さやかさん» 有難うございます！期待に応えられるよう、精一杯頑張ります！ (2022年8月16日 19時) (レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
さやか - お話投稿お疲れ様です！あんスタ×ツイステはあまりみかけないのでこういう小説があって嬉しいです！頑張ってください！ (2022年8月16日 18時) (レス) @page19 id: 9aa8dafe93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翁 | 作成日時：2022年8月9日 20時
