一話 [初めての失恋] ページ2
私の名前は…そうね、ランとでもしておこうかしら
私は勉強も運動もできて、オマケにモデルもやってて、完璧だった
容姿端麗、文武両道(、自意識過剰)
だから、男には何度だって告白された
まず、ブスやフツメンはソッコー振った
イケメンだったら友達から、とメアドを教えて、サッカーがすごくうまかったり、成績がよかったりの将来有望な男とは付き合ってみた
でも
この私に釣り合う男なんていなかった
だから、私はイライラしながら、駅前を歩いていた
イイ男がいないかな、ってね
その時だったかしら
隣のモブたちがザワザワやってるじゃない
「みて、あのひとめっちゃイケメン!」
「しかも、あの制服椚が丘じゃない?」
「ウソ、イケメンで頭良くてお金持ちって…完璧じゃん!」
「ね!
声かけて見ない」
私はスゴイ勢いで振り向いた
!
100点!
赤髪だったけれど、イケメンで、椚が丘高校の
制服を着てる
退屈そうに立ってるし、イケるハズ!
「あのぉ〜、お一人ですかぁ?」
思いっきり猫かぶって、谷間をちらつかせる
声も半トーンくらい高い
「いえ、人待ってるんです」
「遅れてらっしゃるんですかぁ?
来るまでお茶♡しませぇん?」
「いや、俺が早く来すぎただけなんで
ホントに」
「えぇ?
誰なんですかぁ?」
「ん?
彼女」
ウッソオオオォ!
彼に釣り合う人なんて、私以外に誰がいるのよ!
周りで聞き耳たててたであろう、モブたちの声
「あー、やっぱ彼女いるんだぁ」
「相当の美人なんじゃない?」
「頭も良くないとダメだよね」
ぬわんですってぇ!
しょうがない、彼女が来るまで粘るか
「えぇ〜、そうなんですかぁ?
ならぁ、名前だけ♡ダメですかぁ?」
「赤羽 業」
「カルマさんっていうんですかぁ?
あのぉ、よかったらメアド、ダメぇ?ですかぁ?」
「(ヒイてる→)あー、それはちょっと」
彼女、まだ?
「ごめんね、カルマ!
おまたせ!」
来たか!
私を含め、モブたちが振り向いた
チクショー、美人!
キィー、椚が丘高校の制服ゥー!
「真珠
遅かったね、なにしてたの?」
「?フツーに買い物だよ?
カルマ、今日オムライスがいいって言ってたから、ケチャップとお肉」
ええええええ!
同棲ですってー?!
とにもかくにも
私は始めて失恋を体験しましたぁ
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作者名:まゆか | 作成日時:2017年4月8日 22時