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任務があるとはいえ、稽古の時間はとっくに過ぎてしまっていた。
今は午後8時
約束していたのが午後2時だからだいぶ時間が過ぎている。
俺は走って屋敷へと向かった。
「ただいま！！ごめんね、A！！緊急の任務が入って…って、A？」
おかしい。
いつもなら、俺を玄関で待っているはずのAの姿が見当たらない。
それに、返事が返ってこない。
さては稽古を抜け出そうとしてるな？とか思ったけど、Aに限ってそんなことはない。
なら、いまAは？
突如として怖くなった。
「Aー？おーい、Aー！」
一つ一つ部屋を回ってみるがやはりAはいない。
俺はどんどん不安になる。
「クソッ、どこ行っちまったんだよッ…A！おい、A！」
自分のせいでAがいなくなった。
もう絶対寂しい思いをさせないって、あの時誓ったのに。
俺は勢いのまま縁側へとつながっている扉を開けた。するとそこには。
「…なんだ、こんな所にいたのかよ、心配かけさせやがって……A。」
スヤスヤと眠っている、俺の可愛い継子がいた。
「おーい、こんな所で寝てたら風邪引くぞー。」
『んん……。』
「こりゃだめだ。」
そう思い、掛け布団を持ってこようと立ち上がった時だった。
ギュッ
Aに袖を掴まれた。
そして、
『行かないで…。』
Aのか細い声
『行かないでよ…師範……もう、一人にしないで…。』
頬から、一粒の涙が溢れおちた。
俺は自分の羽織をAに被せる。
「うん、俺はずっと…Aと一緒だよ。」
俺はAを抱き上げ、鈴ちゃんがいる屋敷で一応見てもらおうとむかった。
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Ｔマン - 面白かったです。 1日ずつよんでいたんですけど、 いつも楽しみでした。 更新頑張ってください！ (2020年6月17日 17時) (
レス) id: 5160686bc8 (このIDを非表示/違反報告)
RiXDiQRqwJmNoA0(プロフ) - 複雑な…なまえをまなで見てるから…なんか、-w-w-w-wでもすごくおもしろかったです！つづきまってます！ (2019年12月7日 19時) (レス) id: 38913fc6bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉莉 | 作成日時：2019年11月10日 20時
