助けたかったです ページ3
『………え』
幸せだった時間はあっという間に壊れてしまう
オレの……オレの大事な人が消えてく瞬間。
『は、Aッ!?Aッ!!』
それは、あまりにも突然だった。
Aが、何か真っ赤なモノを流しながら、膝から崩れ落ちたのだ。
『なあ、しっかりしろ、救急車、速く呼ばねーと……！』
お前といた時間は、ものすごく短かった。
『……こ…………く…』
『や、だ……さ、さむい、こ………こう、くん………！』
息が止まった気がした。
『オレはここにいる！だから、だからっ、もう少し、し、死ぬなよ…！』
必死で抱きしめた。
こんな…こんなことって、ありかよ…ッ！
『A……』
お前ってこんなに冷たかったか？
『A……！』
オレさ、まだお前に渡せてねえものあんだよ。
『A、大丈夫だ、もう少し、頑張ってくれ、A、』
『…ご、め…めい、わくばっかり………かけちゃってる、ね………ごめん、ね………』
息も絶え絶えに、蚊の鳴くような声で、Aは言った。
『そんなこと言うなよッ！迷惑なんかかかってねーし、おまっ…Aはこんなところで終わるわけねえから…ッ』
必死で、必死で言葉を紡いだ。
『Aッ！！』
その時、
オレの服の裾を掴んでいた手が、だらりと離れた。
『……は？』
その顔は、すっかり色を失っていた。
『………うそ、だろ……………？』
『A、』
なあ、起きろよ。
『かっ、風邪、引くぞ……？』
目ぇ開けてくれよ。
『冗談、だよな…？ドッキリだよ、な……？なあ、答えろよ……』
固く閉じてしまった瞼は、もうまつげを震わせることすらしなくなった。
『A、A…ッ』
何度揺らしても、一向に反応を示さない。
『…おっオレ、わかんねーよ…どーすりゃいいか…こんなに…こんな短期間で好きになって…失ったことねーから…教えてくれよ、オレの隣で笑ってくれるだけでいいから…』
すっかり冷え切ってしまったAの体は、氷のようだった。
『返事、してくれよ…』
目の前がにじんで仕方ない。
＿＿光くん！
Aの声が、笑顔が、頭の中に蘇る。
『…A、』
『うわあああああああああああああああ!!!!』
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我妻 凛生 - やっぱり、この作品神 花琉Ｖ||さんも神 光くんも神 (2020年12月17日 11時) (
レス) id: 2cf38c9a15 (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - お茶と夏さん» そ、そんな嬉しいです…！ありがとうございます！更新停止状態でほんとすみません…ありがとうございます…！ (2020年8月6日 16時) (レス) id: 6e5e2b8cef (このIDを非表示/違反報告)
お茶と夏 - ぎゃああああああ！！！其の一から一気読みさせていただきましたッめっちゃすごいです！！（語彙力）あれ、目から涙が… これからも無理せず頑張ってください！ひそかに応援させていただきます(^▽^)/ (2020年7月14日 18時) (レス) id: eaec31ac14 (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - さくらみるくさん» 待って、優しすぎて泣いた()お久しぶりです…！ずっと更新停止状態でごめんね、頑張るね…！ (2020年6月27日 13時) (レス) id: feeba1fe32 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - え、え、え、待っていつの間にか更新されてる？！お久しぶり、さくらです〜ヾ(＾v＾)k ついにエソラゴト編かぁ〜……更新、無理せず頑張ってね。私はいつでも花琉ちゃんの味方だよ〜。 (2020年6月20日 13時) (レス) id: cab58be921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花琉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a1129/
作成日時：2019年11月17日 22時
