救世主です ページ21
「どどどどうするの!?」
そんな事も関係なしと、ヤシロに似た化け物は近づいてくる。
「ちっくしょお!来るなら来やがれ!!」
と、雷霆状がバチバチと雷を散らす。
「おらあ!!」
気合い十分の光くんが放った雷は、
だんだん小さくなってぽっと弱々しくなった。
化け物もはてなを浮かべてる。
光くんでさえ一瞬ぽけーっとしてるし。
「あああそうだった、花子の野郎ォォォ!!」
光くんが頭を抱えたそのとき、
「呼んだ?」
逆さまから顔を出した花子くんは、
蝶の化け物を余裕の笑顔で倒していった。
「ハーイそこの3人」
「花子くん!来てくれたの…」
じぃっとこっちを無言でみる花子くん。
と、光くんとヤシロの間に割り込んで、光くんをまたじぃっとみる。
「…んだよ」
「べっつにぃ〜〜〜?」
「なんなんだよ!!!」
ピトリとヤシロにくっつく花子くん。なに?いちゃつき見せつけてるの?
「ああーっ何やってるんですか!」
「「せ…先生!?」」
境界に人状態の土籠先生が。
「あああ、貴重な本をこんなにして…」
「なんでこんなとこに…」
書庫の本を忙しく本棚に戻す先生に、蝶の化け物が襲いかかろうとする。
「先生後ろ!!」
べちん
白衣がなびき、もう一つの足が、言葉通り蝶の化け物を踏み潰した。
「黙っていればギャアギャアと…やかましいんだよ」
「ったく、これだからガキは嫌いなんだ」
「きゃ」
「ぐわ!」
「ぴゃっ」
ヤシロと光くんと一緒に、わたしもたくさんの足で持ち上げられる。
「本が赤く染まってる。さては未来の記述を読んだな?身の程知らずめ」
わたし読んでないです、むしろ読めなかったですぅ〜……。
「さァて…」
ぐば、と口を開いて、宝石のような蝶が、先生の舌で口に連れて行かれる。
「どうしてくれようか」
く、食われる……!
さっきの行為と、その似合いすぎる意地の悪い笑顔で、どうしてもそう思ってしまう。
「いじめちゃダメ」
つんと土籠先生をつつく花子くん。
花子くぅん……
あざとい上目遣いでひさしぶりに花子くんがかわいいと思えた。←
「……」
「へいへいわぁーってますよ、七番サマ。冗談ですっと」
するといきなり手を離されて、わたし達は乱暴に落とされる。
「我らが首魁の客人に手は出しませんさ」
「お、おい花子、こいつは…」
「紹介が遅れたね」
「七不思議が五番目“十六時の書庫”、管理人の土籠」
「仲良くしたげてネ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
「地縛少年花子くん」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆりりん - 私も光ミツ好きです (2022年8月1日 16時) (
レス) @page30 id: 2b16648ba7 (このIDを非表示/違反報告)
我妻 凛生 - もう光くんが尊い推ししか勝たん (2020年12月17日 10時) (レス) id: 2cf38c9a15 (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - 若葉さん» ありがとうございますぅ！！個人的にですね、光くんは純粋で子供っぽさがあって頑張りやさんの可愛い中に！かっこいいが入ると！！一瞬で爆死れべるで萌えます！！！(なんの話だよそんなんなくても光くんは萌えるよ)頑張ります！ (2020年3月5日 13時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - ここの光くんがちょーーーーーーー可愛い！ありがとうございます！浄化されました！ (2020年3月4日 18時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
花っち�� - 歯みがき粉さん» いやー光くんいいですよねぇーーー！！！リアルで分かってくれる人いなくて寂しかったんですよー！お気に入りだなんて……！ありがとうございますコメ力で更新頑張っちゃいます！ (2019年11月15日 22時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花琉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a1129/
作成日時：2019年9月13日 20時
