朱龍の血を引く少女は「高華の獅子」

46話 下賤 ページ48

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『クソ野郎！卑怯だぞ！』




テ「ハハハハ！なんとでも言え！」




四人中三人は気絶し、その辺に転がした




ただ最後の一人は中々の腕の持ち主




あっという間に捻り上げられ、身動きが出来ない




『バカ野郎！クズ！悪趣味！変態！サル！唐変木！おたんこなす！アホ！えー…と』




ル「何処までも下品な口だな。後何処からそんな言葉を学ぶのだ」




『うるせぇ！兎に角離せ！！！』




此奴の言いなりになんかなるものか




ギリッと歯軋りをして、テジュンとルシアを睨む




ル「ったく……女の癖して…下品な言葉を口ずさみ、無礼な態度を取る…





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これだから地の部族は……」





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全身の毛が逆立つ感覚がした





暑く、重かった頭がすっと冷たくなり、軽くなった




同時に酷く心臓が、目が、耳が痛んだ




喉がカラカラに乾き、何か恐ろしいものがこみ上げてくる




あぁ、呑まれる




フッと一瞬意識を失った






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『なにと言った……





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下賤の者』





低い、血を震わせるような声





視界を失い、だが朦朧した意識





凄まじい怒り





……あぁ、なんて快感




それとともに内から全てを呑まれた




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