36話 厄介な奴 ページ38
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あぁー!空気が上手い!
さっきの硬い空気は嫌いだ
やっと力を抜ける!
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だがしかし!
『暇だ』
なーんもやる事が無いんだった
『姫様にチョッカイ掛けに行くか……嫌、馬に乗って裏山まで…「おや、エース嬢。ご機嫌麗しゅう」…げ』
厄介な奴が来た
?「今日も相変わらずお美しい…五部族会議は如何でしたか?」
確か……
『えーと、ルーシさん?』
ル「ルシアです。エース嬢」
そうそう、火の部族の武人の息子
……私の夫の座を狙ってる
私が姫様やスウォン様と仲が良いのを知ってか、やたら近寄ってくる
上手くいけば、地の部族長の地位も、王族に近しい関係も手に入れられるから
ル「エース嬢?今日、この後予定は?」
ル「良ければ街に『槍の稽古後に裏山を駆け上がり、ついでに大岩を一つ、降ろすつもりだ』…へ、へぇ」
『ルシア殿はお暇なのか?仕事は如何に?』
ル「私に仕事?そんな物は下々の役人の仕事だ。私は私で忙しいのだ」
首や指で燦々と輝く宝石を冷めた目で見る
この人は苦労もせずに威張ってる
そんな奴嫌いだ
『……宜しければ裏山まで一緒に参りませんか?美しい鉱石が輝く洞穴を知ってましてよ?』
ル「なに!それは誠か!?」
『ええ、すこーしだけ遠いのですが……美しい緑色の鉱石が…』
ル「是非とも参りたい!」
『では…此方に』
肩に腕を回すな!不快だ!
武人の子の癖して、上品な歩き方に合わせて山へ歩いた
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『よ、ハク。探したよ』
ハ「おお、エース。五部族会議に出たんだろ?ご苦労なこった」
『ハクはいいな。サボれて』
風がよく当たる廊下に座り、涼んでいるハク
黒髪が風になびく様子が様になってる
悔しいけど、男前だ
ハクは私を見て、顔を曇らせた
ハ「…ど、どうした?その泥」
『石垣用の大岩降ろしてきた』
ハ「お前……女じゃないな」
『よし、埋める』
あの後、槍を後回しにして裏山に駆け登った
ルシアとかいう男は途中でへばって煩くなった
喋り元気が有るなら登れ
無視し続けたのが勘に触ったのか、掴みかかってきた
なら、こっちのもんだ。と思って
『投げ飛ばしたら気絶したから、岩に括って一緒に降ろした』
ハ「阿保だな」
『黙らっしゃい』
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コロコロオムレツ - お久しぶりです。更新再開していこうとおもいます! (2020年2月26日 18時) (レス) id: cf7760df5c (このIDを非表示/違反報告)
蘇芳(プロフ) - 夢主ちゃんとハクとの絡みが好きです!更新お待ちしております。頑張ってください! (2019年12月22日 0時) (レス) id: ec6c109e68 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - こんなに沢山のコメント……!嬉しい限りです!ただ、受験勉強もあり、ペースは遅いと思います。けど!まだまだ続き書きますのでこれからもよろしくお願いします!!! (2019年8月8日 0時) (レス) id: 1f0616d418 (このIDを非表示/違反報告)
Rex(プロフ) - 主人公とハクとの絡みがとっても大好きです!!是非とも完結まで書いて頂きたいと思いました!!更新を楽しみに待ってます(^^) (2019年8月7日 16時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
羽琉(プロフ) - 更新待ってます!! (2019年6月21日 21時) (レス) id: d4a111688e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コロコロオムレツ | 作成日時:2019年5月5日 16時