【超圧縮魔水晶爆発機…。】 ページ27
「かかれー！」
「王をお守りするんだー！！」
「俺達のために戦ってくれた王を守れー！！」
「おうー！！」
評議員部隊は波のように研究所の男達を飲み込んでいく。研究所の男達も戸惑いながらも戦っていた。それを見ながら、Aは頑張って身体に力を入れて起こそうとしたが、激痛が走り叶わない。そこへ、ウィーンが走り寄ってきた。
「A、大丈夫ですか？」
「ウィーン…。私は、心配いらないよ。」
ウィーンは駆け寄るとAを抱き上げる。Aはぐったりとしながら言った。そこへマカロフも駆けつける。
「A！無事か！？」
「マカロフ…、ごめんね。大丈夫。それより、早く撤退を……。」
その瞬間、大きな地響きが聞こえた。ふらつくウィーンをマカロフが支える。そして地響きが止んで顔を上げた。
「こ、これは！？」
そこには、大きな魔水晶があった。魔水晶は赤黒い光を鈍く放っていた。マカロフ達は口を開けて呆然とそれを見つめる。Aは魔水晶に目を写すと大きく見開いた。
「なんじゃ…これはっ！？」
「超圧縮魔水晶爆発機…。」
「なに！？」
Aはウィーンの腕から降りると超圧縮魔水晶爆発機にふらつきながら近づく。そして手を当てて魔力を探るように様子を伺う。
「…この魔力、間違い…ない。」
Aはそう呟くとバッと振り返り「みんな聞いて！」と声を張り上げた。みんな、Aを見る。
「ここから早く逃げて！あと数分でこの超圧縮魔水晶爆発機が爆発する！」
「な、なんだって！？」
「そんなっ！？俺達はどうなるんだ！？そんな作戦聞いてねぇよ！」
「もともと私を、殺すための作戦よ？あんた達の命なんか、バラム同盟の連中が考えてるわけはいでしょっ…！」
その言葉に一瞬水を打ったような沈黙が生まれる。そしてすぐに「に、逃げろぉ〜！！！」という叫びが聞こえ少しでも遠くへ逃げようと走り出す。
「Aはどうする！？」
「逃げるに決まってるじゃん！この超圧縮魔水晶爆発機のおかげで、この魔水晶制作実験局は破壊されるだろうし。」
「よし、じゃあ…。」
ウィーンが顔をあげた瞬間、実験局の男がAに向けて槍を投げた。ウィーンは目を見開く。
「王っ…死にやがれぇえええ！！」
「Aっー！！！」
ウィーンの悲鳴のような叫びが木霊した。その時、Aの身体を槍が貫いた。
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ヒカリ - 頑張ってね！応援してるからねー！ (2015年5月20日 15時) (
レス) id: afd4375f65 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ヒカリさん» 分かってるよ、(苦笑) (2015年5月16日 11時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - でもこの作品が終わったら次の作品の約束忘れないでねー！ (2015年5月15日 16時) (レス) id: afd4375f65 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ヒカリさん» ありがとう！ そう言っていただけると助かります！ (2015年5月11日 0時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ - 私はずーと気長に待ってるね！ (2015年5月9日 16時) (レス) id: afd4375f65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海姫 | 作成日時：2014年6月20日 23時
