ぶりっ子は今日を生きる。【呪術廻戦】

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咄嗟にポケットの中に手を突っ込むと、何か硬いものに当たった。



…そう言えばA、昔キャッツアイ好きだったような…








「…A」





『え？何？もしかしなくても話しかけて欲しくないの伝わってない？？？』





「フィッシュアイのキーホルダーを持ってたんだ」





「どうした夏油wwwwww」





「Aにあげるよ。これでどうにか落ち着いてくれるかい？」





「ちょっと傑！プライドの塊のプリンセスAがまさか物に釣られるわけないじゃん！」





「そんなこと分からないだろ。一応、まだ18歳の子供なんだから」





『いやスモールアイ(笑)の中古は要らねぇよ汚えな常識考えろよ』





「殺していい？？？」





「落ち着いて傑」









自分の目がデカイからって調子に乗りやがって…！




言っとくけどね、私もモテるから！





つり目とか細目が好みの女なんて星の数ほどいるから！！



君や悟みたいな端正な顔面ばっかりが好かれるわけじゃないからｯ！！








「まあまあ夏油。病人にムキになるなよ」





「だって硝子。本当に出て行って欲しいならAが術式使って追い出せばいいじゃないか」





『病人にハードワークざぜん”な”…！』







そう言って顔を(熱で)真っ赤にしたAは布団に潜り込んだ。





…おや、もしかして？？



私の考えが外れてなかったらこれは図星なのでは？？


本当は寂しくてここに居て欲しいのでは？？？







「…A」





『頭痛過ぎてぇこの建物ごと富士山のマグマ溜まりにぶち込んじゃぃそぅ…♡』





「まぁ木更津Aだしね、うん」







冗談だよ冗談。



この女にそんな少女漫画のヒロインの様なピュアな心があるわけないって知ってたから、私は、一億年前から。







『ぁぁぁぁぁああああああ”あ”あ”あ”ああｯｯ！！！！！！！』





「うるっっっさ」





『……あ”ー…ヤバい、テンションまで可笑しくなってきた…頼むから帰れよお前ざぁ』





「まーまー落ち着けよA。こう見えて2人とも心配してたんだから」





「私“は”心配したよ、本当にね。もー心配で心配で…」





「はーい傑の嘘つき！！」






『煩えデケェ声出すなや悟殺すぞ』






「今、アタイの名前…////」






『キモいから死んでくれ』








結局、意味はないけど、皆んなでAの部屋に泊まった。

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