ぶりっ子は今日を生きる。【呪術廻戦】

・ ページ25

『直哉ったら照れちゃってぇ♡もぉ♡可愛くなぃぞぉ♡』



「俺はなかなか可愛いやろッぁいや嘘ですごめんなさいこっちに来ないで頂いてええですかｯ！？！」



『“来るなよ、絶対に来るなよ”はフリだもんねぇ？面白ぉい♡』



「ンァァァァガァガァガガガガ殺意ィィイ…！！！！」





歌姫先生がA先輩を気に入る理由が分かったわ…！


面白いというか、とにかくめちゃくちゃスカッとする。

うざい奴…先生で言ったら五条悟とかに、暴力で泣かせる感じ。







「＿＿＿おい、甚壱」





ッ…これは…

廊下の方から足音と、父の声が、聞こえた。





「…扇か」



「真依が友達を連れて帰って来たらし、…」





『んぅ？…あっ♡泣きべそ骨侍だぁ♡』



「お父様？？？？」





泣きべそ骨侍とは？？？？？
この人そんな小学生レベルのあだ名で呼ばれてんの？？

何それ面白そう。





「ッ真依！！貴様はァッ…！！」




『ちょっとぉ♡扇ちゃぁん？私はちゃぁんと名前も覚えてるからぁ、真依に八つ当たりはぁやめょうねぇ？？』




「素敵なお友達だな真依、ところでちょっとお父さんとお話ししないかい？？？」



「は」



「あー…Aお嬢さんはそこの直哉と遊んでて頂いて」




「おいこらお前らッッ！！！自分らだけ逃げんなやッッ！！！！！！俺は次期当主様やぞ！？！！？！」






いつもの父と思えない姿を見て唖然としてる内に腕を引かれて廊下に出た。

BGMに直哉の悲鳴とA先輩の笑い声が聞こえる。



…はぁ、初めて見たこの人(父親)の笑顔が引き攣って冷や汗まみれとか普通に嫌なんだけど。






「…木更津Aが生き返ったというのは本当だったんだな…」




「そうみたいだな」





２人で哀愁漂わせてんじゃねぇよキモい。

お前ら皆んなしてA先輩の前で人格変わりすぎだろ。





「……真依」




「…」




「あの女と、友人なのか？」






…ふーん。



失敗作の私に、そんな探るような、気分を伺う様な目を向けるのね。

A先輩…別に友達ってわけじゃない、けど、






「ええ。とても仲良くしてもらってるわ」



「ッ…友達は選べとアレ程言っただろう！？！」



「は？言われてねぇけど？？」






急に父親面しやがって…！

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す