ぶりっ子は今日を生きる。【呪術廻戦】

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「で、何しに来たんですか？」





少し言い方がキツい気がしないでもないが、この人の図太い神経はこれくらいじゃどうってことないだろ。






『恵のパパ元気してるぅってぇ聞こうと思ってぇ♡』




「は？？？」




「何か急に気温下がったくね？？」




「伏黒の周りにブリザードが吹き荒れてんだけど」






俺が親父のことを靴の裏にガムが引っ付くより嫌いな事知ってこれ言ってんのか？？？

だとしたら相当無神経だぞこの人。






「…何でそんな事聞くんですか？貴女に関係なくないですか？」




『ふぇ？私が助けた人間がぁ今どうやって韓国で生きてるのか気になるのはぁ、おかしぃことぉ？』





「小文字…」




「やめろよ釘崎、今更だろ」






待て待て待て、情報量が多すぎる。



え、この人が親父を助けた？？？
親父は今、韓国にいんの？？？？

初耳なんだけど。






「…俺は何も知らないですよ、あんな親父のことなんて」




『ふふ♡息子にぃ嫌われてるのねぇ♡可愛ぃフィジカルゴリラじゃなぁぃ♡』




「伏黒の父さんフィジカルゴリラって呼ばれてんの？？」




『ふふ♡マジカルバナナで韻踏めるのよぉ♡』




「あ、本当だ！凄っ！」






クッッッソ下らな。


虎杖も釘崎も、そんなに盛り上がることか…？？
俺がおかしいのか…？？？






『その様子じゃぁ、フィジカルゴリラ略して筋肉が凄く有名な強強呪術師殺しでぇ、当時学生の悟くんに殺されそぅになった所をお嫁さんに諭されてぇ、ギャンブル激弱なのに韓国に行ってるのも知らないのねぇ♡』




「は？」




「伏黒の父さんギャンブラーなんだな！俺もパチンコ好きだ！」








っちょっと待ってくれ…！


五条さん達の話と全然違うじゃねーか…！







「っ母さんってどういうことだよ！生きてんのか！？」




『ふふ♡私ぃ、幽霊が見えるのぉ♡面倒臭いから直ぐに理解してねぇ？』




「はぁ？何言っ…いや、ナンデモナイデス」





『…あのねぇ♡パパを嫌うのはぁ仕方ないけどぉ、間違いなく愛されてはいるからそこは忘れないでぇ？』




「俺達を捨てたのにか？」




『奥さんとの刹那の愛以外、温もりを知らない人なのよぉ♡子供の愛し方を知らなぃ間にぃ妻もぉ失ったのっ♡』





「…何でアンタがそんなに詳しいんだよ」




『ふふ♡私ぃ幽霊が見えるからぁ♡』






…この人、これを言っとけば何とかなると思ってんな。


まあ実際面倒臭いから追求する気が失せたが。

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