ぶりっ子は今日を生きる。【呪術廻戦】

【禪院　真希】 ページ18

今回の任務は現地で悟と落ち合い、詳細を聞くという予定だった。


まぁ…居たには居た、しかも珍しく時間通りに。






「紹介しまーす！今日の３人に同行する木更津A先輩でーす！」




『昨日の夕飯はカップヌードルシーフード味でぇすぅ♡』





おいおいおい、馬鹿か悟は！


変なの連れて来てんじゃねぇよどうすんだ…！

私は無理だぞこういうタイプの女は！





「おー。可愛いな、顔は」




「しゃけしゃけ」





『そっかぁ♡棘の夕飯はしゃけだったのねぇ♡』





「…おかか…」





『えぇ？おかかもぉ？ふふ♡カブトムシみたぁい♡』





「なんだコイツ」






顔に似合わず意味わかんねえな。

顔すっっげぇ可愛いのになんでこんな中身してんだよ、勿体ない。



…いや、悟と傑の同級生だからそんなもんか。







「お前、何でマスクしてんだ？」





『だって私ぃ、皆んなを虜にしちゃうからぁ♡』





「この醜い顔にニキビ出来たんだって」






『ふふ♡無駄口は慎めカス♡』







急に毒舌。

やめろキャラ定まらないだろうが。


ほら見ろ、パンダが「人間の女って怖いな棘」って震え始めた。







「今日Aを連れてきたのは、仲良くしてもらう為！っていう建前で引率をしてもらおうと思って」





引率…？






「今日は呪詛師の団体に乗り込んでもらおうと思ってるからさ！僕が忙しいからって流石に生徒だけじゃ心許ないでしょ！」






いまいち納得できずにいたけど「ささ！行った行った！！」と悟に促されたから、とりあえず建物の中に入って帳を下ろした。




ガヤガヤしている室内を見ると人がゴミの様にいた。



40…いや、50は居るか。


しかも強くはないが別に弱くもないから、やれない事はない…でも厳しいな。






『…ふふ♡成る程ねぇ♡』





「何か分かったのか、A」





『勿論っ♡私に任せてよぉ♡』






そう言うとAはパンダを四足歩行させ、その上に乗って笑顔で大衆の前に出て行った。





その後ろ姿はまるで馬に跨り戦地へ赴く騎士の様で…は？？？(は？？？)






「…やっっっば」





「しゃけ…」






…でもまあ、きちんと腕っ節もあるんだろう。


悟の代は術師が豊作だったって聞いた事あるし。




何がしたいのか全く分からない以上は下手に首突っ込む訳にはいけねぇし…まぁ、暫く見守るか。

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