happy is end. ページ39
11月某日。
とある神社の裏で。
『ふふ♡来たわねぇ』
「A、ずっと探してたんだよ」
私はこの男と待ち合わせをした。
この男は、
「やり直してくれないか、A」
私の人生でたった1人の恋人だった人。
10歳年上の優男で、かつて私を人生でたった初めて振った男。
『ふふ♡い・や・よ♡』
「…でも俺には君しか居ないんだ…」
『あはっ♡奥さんがいるんでしょう?人のお子さんもっ♡』
あの時、貴方はそれを言って別れを切り出したもんね。
「それでも俺はAが一番好きだ」
『知ってるわぁ♡私、優しいしぃ可愛いしぃ完璧だもんねぇ?』
「あぁ」
『私ぃ、貴方が好きだったわぁ♡でもぉ、貴方は既婚者♡』
「あの時まで、隠しててごめん。でも俺は、君の方が好きだ…」
『甘ったれた事言わないでぇ?私は私が大好きなのっ♡一番じゃなきゃ嫌よぉ♡』
「違う。君しか好きじゃない。あの女、いつもヘラヘラして、俺が何言ってもずっと笑って」
笑って。
「俺に何も期待してない、俺を、何も分かってない」
『それ、貴方が言うのねぇ?』
再び会いに来て貴方はこう言ったね。
___やり直してくれ、あんな頭の悪い女、好きじゃない。
___君が、好きなんだ。
『貴方の気持ちは知ってるわぁ♡私の事が大好きよねぇ?』
「あぁ、Aが好きだ』
『ぅんうん♡でもぉ、何で私がぁ、“私と”浮気した貴方と縁を戻さないといけないのぉ?』
「俺は、お前が居ないとダメなんだ…」
『他にも貴方を思ってくれてる人は居るのにぃ?』
「っ居ないんだよッッ!!…君しかッいない…!」
___あぁ、これは。
良かった。
舞台を整えて。
『周りを変えるのは難しいわぁ♡』
だから、私が変わるの。
「…そうだね。俺は何度も頑張った」
…知ってるわ。
貴方が認められようと頑張ってたことも。
沢山苦しんでた事も。
でもね、それは他人を苦しめる事の免罪符になり得ないのよ。
『ヘラヘラしてる頭が悪い女でもね、馬鹿じゃない』
「A…?その刃物、一体…」
『ふふ♡_____地獄に堕ちな』
私だって、好きだったわよ。
,
グサッ
「…え」
「おーいブ、ッテメェ何して…!」
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らるぴ🐰🎀 - 羽のところツボ(笑) (2022年5月10日 11時) (レス) @page10 id: cc1d725daf (このIDを非表示/違反報告)
えんぺぱァ - キャッ♡いぼ痔ッ♡ で牛乳吹いた♡ ブッッッッッッッフォッッってね☆ (2022年4月29日 13時) (レス) @page25 id: a38fcb95b9 (このIDを非表示/違反報告)
ほびまほぷ(プロフ) - 最高に面白いし大好きですありがとうございます!!!(大声) (2021年12月28日 20時) (レス) @page50 id: ab6c13b289 (このIDを非表示/違反報告)
青竹 - 岡山県出身!!私と同じ!!(いや、そこなんかいな) (2021年11月7日 11時) (レス) @page18 id: 9624a8dcc1 (このIDを非表示/違反報告)
魔灯 - ゲジゲジwwww (2021年9月18日 16時) (レス) id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無礼物 | 作成日時:2021年5月5日 13時