55話 ページ11
『私はさぁ？組織の上の方々が悠仁を殺そうとしてること、認めてないんですよ』
まず第一に。
『でも、理解は出来ます。五条先生は、呪術界を一掃したいって思ってるんでしょう？』
「そうだね」
『人間は変化を嫌います。平安時代、貴族や天皇が行う政治は先人が行ってきた行事や政策を繰り返すことでした。新しいことを率先してする例は稀です』
昔から人間は保身に走りたいもんなのよ
『かつて、国を変えようとした人を私達は革命家と呼びますよね。この状況で言うと五条先生』
「…」
『歴史的に見て、今でこそ肯定されている革命家の考えも昔は処罰の対象だった、なんて、ザラにある話』
だからこそ、今なお多くの研究者が魅了されてるんだろうけど
『時によって見方が違うんだから、結局、正解なんて分かんないんだよね。
今、おじいちゃんがしてる主張が未来の人からすると外道なことかも知れない。
もしかすると、五条先生がしたい事をしたら、この世界は破滅に向かうかも知れない』
こればっかりは、何百年生きた私にも分かんない
『だからこそ、人は考えないといけないんです。正解なんて分かんないけど、それでも必死に答えを探して、考えることをやめたらいけない』
うん、だから、つまり、…………ん？
，
『………………これ、何の話ですか？？？』
「僕の台詞だね」
なんでいきなり歴史の授業始まったの？？
おじいによる進路調査と五条先生による情緒の質問だったよね？？
今までの説明と全然関係なくね？？
『あー、だから、私はどっちが正しいとか分かんないですけど、悠仁が大好きなので悠仁の愛した東京校に留まろうと思いました』
「…」
『おじいを恨まないのかについてですけど、まあ…ね？殺してやろうかとまではギリ思わなかったです』
「あ〜ギリ思わなかったか〜」
「…」
『多分私が“普通”の呪術師で、悠仁と面識がなくて、五条先生ほど強くなければ同じ判断をしてたと思います』
前世の記憶がなければ。
「…どうしてもこっちに来る気はないか」
『うん、ごめんね、おじいちゃん』
「五条悟のおるところへお前を行かせたくないんじゃがのう。何されるか分からん」
『アッそういう？』
「心外だなぁ、僕は手を出したりしないよ」
「そういう意味で言ったつもりはないが…？」
『五条先生バチクソ嫌われてますね！！おじいを困らせないでくれます！！？』
「えー、照れる」
『照れんなよ気持ち悪いですね』
「君が言う？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2004人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無礼物(プロフ) - 塩野紗稀さん» うわぁぁありがとうございます！！ガチで間違えて認識してました！！一生気づかないとこでした！！ありがとうございます！！ (2022年2月28日 10時) (
レス) id: f2bca18ad3 (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - 粉さん» ありがとうございます！！直哉くん良いキャラしてますよね！ついつい絡ませたくなっちゃいましたちゃいました笑 (2022年2月28日 10時) (レス) id: f2bca18ad3 (このIDを非表示/違反報告)
塩野紗稀(プロフ) - いつも楽しませていただきありがとうございます!!ななみんの漢字間違ってますよ！((ｺｿｯ)) (2022年2月27日 15時) (レス) @page31 id: 39c253f167 (このIDを非表示/違反報告)
粉(プロフ) - 直哉くんとのやりとりが好きすぎるっ！！ (2022年2月27日 13時) (レス) @page25 id: ef9e4cc349 (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - 夢追人さん» うわぁぁあありがとうございます！！！ちょー嬉しいですぅう！これからも主人公ちゃんの性格の良さ(笑)を全面的に出して頑張ります！！ (2021年4月10日 20時) (レス) id: f2bca18ad3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無礼物 | 作成日時：2021年3月1日 18時
