【MHA】1－A 自宅警備員志望です。I (ページ22)

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2・9体育祭との報せページ22

【緑谷視点】

マイク「ステージを乾かして次の対決！！
A組トップクラスの問題児！その実力はまだまだ謎に包まれている！！笑井A！
バーサス！
スパーキングキリングボーイ！上鳴電気！！」

『問題児？私より爆豪の方が問題児じゃん』

上鳴「そんなことないだろ！引き篭もりvs俺様主義、いい勝負だって！」

マイク「START！！」

プレゼントマイク先生の合図と共に上鳴くんが、真顔のAさんに向けて電気を軽く発散し始める。

彼女は、上鳴君が電気の個性と知り、彼と距離をとり始めた。

正直、強いって言うのは聞いてるけど、彼女についてはまだ全然知らない。

上鳴「A、これ終わったら飯でもどう？俺でよければ慰めるよ。多分この勝負、一瞬で終わるから。」

『…言うねぇー…』

楽しそうに笑うAさん。

髪をくくってサッパリした分、表情が分かりやすくなったけど……かっちゃん並みに笑い方が怖いよ…

峰田「なあ、緑谷～。そう言えばA、ずるくねぇか～？一回戦勝ち残った訳じゃねぇのに」

緑谷「……それは、違うと思う。例えば、もし、Aさんが勝ち進んで、凄い成績を納めたら、彼女の勝利に皆んなが納得せざるを得なくなるけど、」

葉隠「確かにここで勝ち進めるなら、一回戦も突破してると思うもんね！」

緑谷「でも、逆にアッサリ負けたら。このメンバーは強い人ばっかりだから、負け方によってはイメージダウンに繋がる。多分…良いことばかりじゃないと思うよ」

葉隠「あ！さっきの瀬呂みたいな！」

瀬呂「やめろ」

麗日「Aちゃんにとっても賭けみたいな感じやね…」

賭け…確かにそうだ。

『一瞬…？何で？一瞬で終わらせたい理由でもあんの？』

上鳴「さぁ、どうでしょう！」

バチバチと、本格的な放電が始まったが、それがAさんの元まで届くことは無かった

緑谷「すごい…上鳴君の放電される距離を見切って、一定の距離をとってる…！」

口で言うのは簡単だけど、Aさんはこの技を見たのは初めてなはず…

なのに、何で電気が飛ばされる距離が分かったんだろう…

『…』ボソ

緑谷「？」

Aさんが口を開いて…何かを言った…？

いや、気のせいか…

『おい。電気が届いてない。もっと、なんか、近付くとかして楽しませろよ』

上鳴「言われなくとも！」

上鳴君がAさんの方に一歩踏み出した瞬間、

＿＿＿＿＿ドコンッ！！！