【MHA】1－A 自宅警備員志望です。I (ページ12)

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1・10私の日常の崩壊ページ12

『エンデヴァーさん、私にレッスンして下さい。』

エンデヴァーの家を調べ、彼の仕事が終わった瞬間に玄関に赴いてこの一言を放ってやった。

ジャパニーズ土下座と一緒になっ！！

驚くエンデヴァー。

しかし、当然のごとく、

炎「どこの誰だかは知らないが、俺は忙しい。」

あっさり断られた。

まぁ、こんな陰キャみたいな奴が来たらな、うん。

だが、こんな事で挫ける私じゃない。

『貴方じゃないと意味ないんです。』

キャッチセールスのように、根気強く全力でいきましょう。
いずれ、貴方の本気度を分かってくれるでしょう。
何度も何度も繰り返し言いましょう。知らんけど。

炎「…何故そこまで俺にこだわる」

『やるからには、凄い人にしてもらいたいじゃないですか。』

炎「…オールマイトにでも頼めば良い」

『1番の人に教わって、それで上達するなんて当たり前じゃないです。そうじゃない人に教わって、それで上達する方が凄いでしょ？ジャイアントキリングです。』

炎「…」

これは結構本音。

…まぁ、No.1の教え子が居るかどうかも知らんし、居たとしてもそれに張り合ってヒーローに成ろうなんて毛程も思ってないけどな。

炎「…俺が休みの日。更に平日だけだ」

『マジっすか。ありがとうございます』

炎「…俺は、オールマイトを越える子を作っている」

『育ててる、じゃなくて作っている、ですか』

炎「悪いか」

『いえ、人様の考えに否定はしませんよ。私、考え方は十人十色だと知ってるんで。』

仕事で色んな拗らせた奴らと話をしたからな。

そん中で、共感するのも無くは無かったし、納得するのも結構あった。

人の考えや信念にケチ付ける程、偽善者じゃねぇよ

息子を最強に育てようとする事は悪いことじゃない

ただ、そうなると息子さんは嫌がるだろうけど。
経験者は語るよ～

…でも、悪いかって反応するあたり、まぁ、自分で思ってんだろうな。

『あ、エンデヴァーさんって長いんで炎司さんって呼んで良いですか？』

炎「…俺の仕事中に会った時はやめてくれ」

『じゃ、その時はデヴァさんって呼びますね』

炎「……好きにしろ」

あ、良いんだ？？もうどうでも良くなったんだ？？

炎「俺は生憎、優しくない。やるからには本気でやるぞ」

『了解です』

ストイックなんだ。他人にも、そして、自分にも。

短時間だけだけど見てれば分かる。

本当は「息子を」じゃ無くて、「自分が」って思ってる癖に。

………って事があったのね？？