2話 ページ9
──零side
1週間はあっという間に過ぎて、入学式
制服を着て、その他諸々を身につけて学園に入る
mb「ねぇ、あの子って」
mb「呪いの子」
mb「初めて見た……」
mb「化け物みたいな容姿ね」
歩いているだけで感じる嫌な視線
好きで生まれたわけじゃないのに……
mb「あの髪と目……本当に学園に来たんだな」
mb「不気味だ、関わったら呪われそう」
ひそひそ声じゃなくて普通の声で言ってる先輩らしき人
その大きさなら面と向かって言えばいいのに
というか、誰が好きで呪いなんかかけるんだよ
やっぱり、期待しないで正解だった
……姿変えるべきだったかな
でも、面倒だったし←
名前が知れ渡ってるから姿変えても意味ないし、4年間バレない保証もなかったからな……
さっさとクラス表見て行こう
えっと……1年A組か
光属性の子とは同じクラスなんだ
そんな事を思ってると後ろから悲鳴？が上がった
mb「「「きゃぁぁぁぁ！！！」」」
何……？
そう思って後ろを見れば5人の男子生徒たちが歩いていた
誰か全く知らないし、教室行こう←
教室に向かって歩いてたら後ろから視線を感じた
振り返ってみれば緑パーカーを着てフードを被った男子生徒がこっちを見てた
？「……」
緑色のネクタイ……2年生の先輩か
まぁ、関わることないだろうし無視しよう
念の為気配を消して教室に入る
席は……指定席か
座席表に名前が書いてあった窓際の１番後ろの席に座って窓の外を眺める
気配を消してもなお、嫌でも聞こえる嫌悪の声
……本当、息苦しい
────────────────────
──Noside
？「……」
？「ゾム？どうしたん？」
zm「いや、なんでもあらへん。大先生はどうやったん？」
ut「可愛い子いっぱいいたで」
？「そういや、呪いの子って奴が入学してくるんやろ？」
？「なんやシャオロン、気になるんか？」
sha「ランクSやって噂やからな。気になるっちゃなるな。シッマは気にならへんのか？」
kn「まぁ気にはなるな。ひとらんは？」
ht「噂もあるし、俺も気にはなるかな」
zm「(呪いの子、な)」
澪が振り返った時に見えた冷たい目がゾムの脳内に蘇る
zm「(……面白そうな奴やったな)」
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作者名：氷華 | 作成日時：2022年2月27日 23時
