【wrwrd】巻き込まないで、関わらないで【ら運営】 (ページ8)

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1話ページ8

──零side

5歳になって、前世？の記憶を思い出した

僕の今世の名前は美空零

転生した世界は魔法というものがあるらしい

全ての人間が魔力を持ち、特殊魔法がある

僕にも“影”という特殊魔法がある

それに加え、僕には家系魔法なるものもあった

そしてどうやら今世も僕は話せないみたい

失声症ではないにしても僕の家系魔法“言霊”があるから

記憶が戻る前に“言霊”で人を傷つけてしまった

だから、魔法を使う時以外はもう僕は喋らない

人は嫌いだけど、傷つけるのは嫌だ

喋らないのは慣れてる

幸い家族も僕のことが嫌いらしいから喋らなくても不便はない

一人なら魔法を磨く事も出来る

10歳になって父親が死んでからはギルドで依頼を受けてお金を稼いで独り立ちした

まぁ、学校に行きながらだけど

前世と同じ白髪薄紫メッシュ、オッドアイという見た目は気味悪がられ虐められた

僕の容姿は呪われた証らしい

前世から日常茶飯事だったし慣れてるからいいけど

勉強と武術や武器術は全部独学

教えてくれる人がいなかったから……

人との交流もない

僕は嫌われてるらしいから遊びとか誘われない

母親は近所の人と仲がいいみたいだけど、僕の事を見るとヒステリック起こす

だから万が一近づかないように、近づくこと自体禁止されてる

家族なんてそんなもんだよね

所詮血の繋がりだけなんだから

血が繋がっただけのただの他人

僕としては干渉がなくて楽だった

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16歳になって魔法学園から推薦が来た

推薦がなくても行く予定だったけど、折角だから推薦入学した

推薦がくる条件は、中等部で3年間首席であること

僕はそれを満たしていた

それに加え、ランクがＳランクだから魔法学園には欲しい人材だったんだろう

まさか魔法学園の教師が直々に推薦を渡しに来るとは思わなかった……

目立つのは嫌いなんだけど、嫌でも目立つから

もう諦めた←

高等部でも期待しないで、過ごそう

期待するだけ無駄だし

あと1週間……噂では光属性の使い手も入学するんだっけ

……面倒なことにならないといいけど……

静かに過ごせれば、なんでもいいや……