プロローグ ページ7
理解されない
必要とされない
誰も見てくれない
お腹に来る激痛
溢れ出る血
体にくる浮遊感
揺れる髪とマフラー
視界には僕を刺して突き落とした奴
色んな人に嫌われてるから、何でこうされたのかもわからない
まぁでも、この世界から消え去れるならいいのかもしれない
初めて自分の口角が上がるのがわかる
澪「(……やっと……終わる……)」
目を瞑った瞬間
グシャッという音ともに体に衝撃が走った
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──澪side
目が覚めると、真っ黒な空間だった
……ちゃんと死ねたはずなのに
これ以上、何があるって言うんだろう
?「いやぁ、ごめんごめん!はじめまして、僕は神様だよ!」
急にポンと現れて、自分を神様だと言う男の人
嫌な予感しかしない
神様「早速だけど君には転生してもらうよ!」
……拒否権は、ない感じか
澪「……」コクリ
失礼だけど喋れないから謝れもしない
【心因性の失声症】
10歳の時、医者にそう診断された
神様「(……“喋れないから失礼”ね……。本当に優しい子だね……)」
澪「?」
神様「ううん、何でもないよ!じゃあ、早速転生させるね」
澪「……」コクリ
神様「好きなように生きてね」
神様がそう言うと、意識が遠くなった
……好きなように……
一人になれるかな
そう思ってすぐ、意識がなくなった
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作者名:氷華 | 作成日時:2022年2月27日 23時