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5話 ページ12

──零side


また、昔の夢を見た


前世の記憶


過去に起きた事は変わらない


僕が死んだ事はもう過ぎたこと


そう割り切ってるのに嫌でも見る昔の夢


未練でも残ってたのかな


でも、今となってはどうでもいい


映像のように流れる記憶を見ても何も感じない


涙も出ない


前世から僕は泣いた事がなかった


だからなのか、今世でも泣いた事は1度もない


周りは僕を異常だと言った


でも、僕はそれでよかった


誰にも弱みを見せたくないから


弱みを見せたらつけ込まれる


そう思って、生きてきたから……


────────────────
────────────────────


sn「……ちゃん、零ちゃん」


零「……」


目を覚ますと、しんぺい神先生が僕を覗き込んでいた


sn「もう二限終わったよ」


零『わかりました。ありがとうございます』


sn「何かあったら来るんやで〜」


お礼をしてから保健室を後にする


髪も制服も乱れてないから、そのまま教室に戻った


2限終わったって言ってたからもう帰宅時間か


幸い、斜め前にいた姫宮はもう帰ったのかな


syp「……あの」


零『何でしょう』


syp「美空さんは生徒会とか興味無いんですか?」


生徒会……?


零『特にないです。役員の名前も知りませんし。知っている事といえばSランカーがいることぐらいですね』


らっだぁに嫌という程聞かされたから←


syp「……チーノ」


ci「白やな」


話の流れ的に嘘ついてるかついてないかの判断かな


こんな事でいちいち嘘なんてつかない


syp「俺はショッピっす。よろしくお願いします」


ci「チーノです!よろしくお願いします!」


これ、流れ的に僕も自己紹介しないとだよね


零『美空零です。こちらこそよろしくお願いします』


ci「あ"、ショッピ!生徒会の仕事忘れとった!!!」


syp「やっべ、マジやん!美空さんまた明日!」


ci「また明日!」


ドタバタと出て行った彼らを見送って、自分も鞄を持って教室を出る

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作者名:氷華 | 作成日時:2022年2月27日 23時

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