70. 宝物 -side Yellow- ページ21
-side Yellow-
職業柄、ありがたいことにいろんな仕事をやらせてもらえるけど、中でもライブは特別。
応援してくれるファンと直接会える貴重な機会だから。
もちろん沢山のファンがいつも応援してくれるのは知っているけど、実際に姿を見れるのは心強いし、嬉しい。
今回単独でのドーム公演を成功させて、また大きな夢が一つ叶った。
大我がいて、
樹がいて、
北斗がいて、
ジェシーがいて、
慎太郎がいて、
六人で立つステージ。
目の前に見える沢山のファン。
ステージを裏から支えてくれるスタッフ。
様々な関係者。
色んな人と一緒に、この夢を叶えられたことが嬉しくて、胸が苦しいほどだった。
この景色は一生忘れないだろう。
この大切な宝物をAちゃんと共有したいって強く思った。
今までアイドルだと知られたらAちゃんとの関係が変わってしまうんじゃないか。
気を遣わせてしまうんじゃないか。
……目の前からいなくなっちゃうんじゃないか。
なんて、今の関係が心地良すぎて、自分がアイドルだと打ち明ける勇気が出なかった。
でも、いつかAちゃんにちゃんとSixTONESのことを打ち明けたいってずっと思ってた。
俺の大切な宝物のようなメンバーと仕事についてAちゃんにはちゃんと知ってほしい。
いいタイミングなのかもしれない。
時間をとって、ツアー後の休暇中に言いたいな。
でも、緊張するからすぐには無理だろうな。
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作者名:鞍月すみれ | 作成日時:2023年8月8日 18時