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「「「いただきます」」」
ちゃっかり俺の定位置、神ちゃんの真ん前に腰かけた小瀧を睨みつける。俺の席やねんけど!!
「重岡先輩って、意外と料理上手いんすねー」
「せやろ?」
「何で神ちゃんがドヤ顔すんねん笑」
俺の隣で誇らしげな彼に突っ込むと、バレたかと彼は小さく舌を出した。
「てか意外とって何やの小瀧」
「へへ、すんません笑」
「しげって職場ではどんななん?」
神ちゃんの問いかけに、余計なことを言うなと小瀧を見つめる。
何が余計なのかは俺にもわからんけど。
「んー…結構真面目っすね。あとはやっぱり仕事熱心やし。尊敬してます」
「何か薄っぺらない?」
「えぇ!本心ですよ!?」
一緒に昼食べてくれるのも感謝してますよーとこれまた本当なのか疑ってしまう台詞。
案外飄々とした性格の彼やから、どれが本当の気持ちなのかわかりにくくて困る。
「へぇ…仲良いんやねぇ」
「はい、可愛がってもらってます」
可愛がっているつもりはありませんが。
隣で神ちゃんが、良い先輩してるんやな、と笑いかけてきたからその言葉は飲み込む。
…これからはもうちょっと小瀧に優しくしよかな。(単純)
・
家事係が二人もいれば、いつもより早く仕事は終わるもので。
「もうちょっとゆっくりしていったらええやん」
寂しいわぁなんて言われてしまえば、俺らに断る理由はない。
「あ、でも偶には早く帰りたい?」
「んな訳ないやろ!」
思わず食い気味に返事をしてしまって、神ちゃんの目が丸くなる。
「あ、や…俺もここで過ごす時間、好きやし…」
「ふふ、嬉しいこと言ってくれるやん」
あーまたダサいところ見せてもうた。
やけどまぁ、神ちゃん嬉しそうやし良えか。
「俺も、神山先生とお話したいことたくさんあるんで残りたいです」
「もちろん!なぁ、この前出た____」
俺の知らん漫画家の名前に、小瀧の顔がパッと明るくなる。
「読みました!あれめっちゃ甘酸っぱくてやばいっすね!」
神ちゃん取られて悔しいけど、好きなものを語る彼の表情があまりにも愛らしくて。
俺には引き出せない表情、やな…。
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ナナセ(プロフ) - ゆさん» 夜分遅くの返信ですみません。コメントありがとうございます◎ スピンオフも前向きに検討いたします。次回作もお付き合いいただければ幸いです。 (2020年12月16日 1時) (レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます!大好きな作品で、要所要所できゅんが止まりませんでした。上手く言えませんが、本当に最高です…この物語の続きやサブメンバーのスピンオフ的なものも気になりますが、次回作も楽しみにしております。 (2020年12月15日 23時) (レス) id: c2197c2c66 (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - niciさん» コメントありがとうございます。実は両片思いの二人でした…◎ 両片思いという設定を前提に書き進めていたので読み返していただけて嬉しいです! (2020年12月9日 13時) (レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
nici(プロフ) - ナナセさん、素敵なお話をありがとうございます*キュンキュンしながら、ほんわか温かな気持ちになれるストーリーに出会えて幸せです。番外編で緑くんの恋心を知り、それを踏まえてもう一度最初から読み直してみたら2人とも可愛くて鼻血出ちゃいます!笑 感謝を込めて。 (2020年12月9日 12時) (レス) id: ade73ad07d (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - suu1_____9ndさん» コメントありがとうございます。私も自分で書いておいて終わってしまうのが寂しいです笑 あまり長くはありませんが楽しんでいただけましたら嬉しいです◎ (2020年12月8日 13時) (レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナセ | 作成日時:2020年11月25日 10時