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ぽつり、と小さく呟いたかと思うと、神ちゃんはそのままスイッチが入ったかのようにまくし立てた。
「大毅さん、新品の色物と俺の服一緒に洗濯したんよ！そしたら俺の、俺の服…！」
あの雑な起こされ方しても怒らんかった神ちゃんが怒ってる。
相当なショックだったのか、思い出しただけで涙目だ。
「ほんまにありえへん！あんなに気ぃ付けやって言ってたのに！しかもそれ言ったら、また新しいの買うたるからって怒るなって言うねん！」
…後半に関しては重岡さんが正しいんちゃうか？
あの人のことだから、怒るなって言うより「ともー、ごめんなぁ？怒らんといてぇ」だろうし。
「同じのなんて買えるわけないのに…」
「いつ頃買ったやつなん？去年ならまだセール品であったりするかも」
「4年前」
「4年！？」
神ちゃんはたしかに物を大切にする方だけど、服なんて所詮消耗品だ。
流行りもあるし、洗濯すれば色落ちとか型崩れとか防ぎきれない部分もある。
「4年はもう…しゃあないんちゃう？」
遅かれ早かれ寿命を迎えてる頃やろし、と言うと神ちゃんは首を振る。
「特別な日にしか着ないTシャツやねん。ほんまにどうしようもない時に、元気出すために着たり、自信つけたりするために着たり」
「…勝負下着的な？」
「まぁそれでもええよ」
ええんか…。笑
「どんな服なん？ 元気出すために着るって」
「流星がモデルとして初めて着た白いTシャツ」
神ちゃんは「あれだよあれ」みたいな言い方をするけど、正直俺は最初に仕事で着た服なんて覚えてない。
何となく恥ずかしくて、自分の記事は最低限しか見ないし。
「…ほんま、これから俺が心折れそうな時はどうすればいいん？そのまま折れればいいん？」
「折れたあかんよ」
まだご立腹のようで、というかその白Tが無事に帰ってこない限り(つまりは永遠に)この調子？
「んー、もしかしたら実家に同じのあるかもしれへん」
何せ母親は俺が出てる記事全部スクラップまでしてくれてるみたいやから。
ワンチャン服も全部買ってるで。
実家にあったところで誰が着るねんって感じやけど。
「いや…それは流石に流星のお母さんに申し訳ないからええよ」
「そう？」
変なところで真面目な神ちゃんは、俺の提案を断って小さく笑った。
「4年もあの服に頼り続けてもうた。そろそろ強くならなあかんって神様からのメッセージなのかも」
「布切って握りしめてたらええんちゃん？」
「…服にハサミは入れられません」
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たや(プロフ) - ナナセさん» 了解いたしました。ありがとうございます（ ; ; ） (2020年8月13日 23時) (
レス) id: 55e5f617c0 (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - たやさん» 夜分遅くのお返事になってしまってすみません。たや様は18歳を超えておられますか？フラグ付き作品となりますので、18歳未満の方は閲覧できません。18歳以上の場合、マイページの設定下部にあるコンテンツの設定を今一度ご確認頂ければと思います。 (2020年8月13日 23時) (レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
たや(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております。夏、君と恋に落ちる。の閲覧をしたいのですが探しても出てきません（ ; ; ）どうしたら見れますでしょうか。 (2020年8月13日 21時) (レス) id: 55e5f617c0 (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - なんさん» コメントありがとうございます。続きを待っていてくださる読者様の存在が本当にモチベーションに繋がっています◎ 次回作もお楽しみいただけましたら幸いです。 (2020年7月26日 16時) (レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
なん - 連載おつかれ様でした。続きをいまかいまかと楽しみにしながらドキドキしながら読ませて頂いてました！ナナセさんの描くjw作が一番好きです。作品作りを継続して下さりありがとうございます。次回作も楽しみにしています^^ (2020年7月26日 14時) (レス) id: fc58f71f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ
| 作成日時：2020年7月13日 16時
