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淳太先輩も桐山さんも割と飲めるタイプらしく。
誰が一番最初にぐでるかってそりゃ神ちゃん。
まぁ愚痴って飲んでる時はハイペースやったし、周りに飲める人が多いとその流れにのまれて杯も進むよな。
「ふふふー、楽しいですねぇ」
顔真っ赤。
ほぼ机と同化しながらヘラヘラ笑い。
いつもなら寝るのにまだ起きとるんはさすがに先輩たちに気を遣っているんやろか。
「そやなぁ、楽しいなぁ」
元々甘やかしたがりなのか、淳太先輩も桐山さんも神ちゃんにデレデレ。
特に桐山さんなんて、モンチッチを略してもんちとまで呼び出した。
「じゅんたせんぱい、ほんまにかっこええですねぇ」
「俺?」
「ずっと俺にとってのひーろーです」
あー、それ言ってええんか?
酔ってるのは君だけで、淳太先輩は今の発言忘れへんで?
ついでに俺も桐山さんも忘れへんで?
「えぇ、ヒーロー?淳太くんが?」
「なんやねん照史、失礼やな」
「いやだって淳太くん、運動音痴やん。ヒーローとか向いてないやろ」
それはまぁ確かに。笑
「じゅんたせんぱいは、俺が困ってるときにたすけてくれたんです」
それに、と回らない滑舌でまだまだ先輩のヒーロー話を続けるらしい。
「せんぱい、色んな人にからかわれても堂々としとって…俺も、こうならなきゃって。なめられたらあかんて思ったんです」
「…えーっと、ヤンキー校?」
桐山さんが混乱した顔でつぶやく。
「ちゃう。俺も神ちゃんもこうな、ちょっと…」
「二人ともマドンナでして」
「藤井くん!?」
「じゅ、淳太くんが…マドンナ…笑」
何につぼってるのかようわからんけど、桐山さんは楽しそう。
「淳太くん、そんなキャラちゃうやろ!マドンナて!」
「お前よう元恋人にそんなこと言えるな」
「俺は淳太くんのマドンナ性に惚れたわけじゃないんで」
痴話喧嘩(?)が続く最中も、というかヤンキー校うんぬんの話してる間も神ちゃんはずっとむにゃむにゃ喋ってる。
「もんち?」
「はぁい」
「もんちの横にもイケメン、居るで?」
「ちょ、桐山さん何言って、」
「んー?んふふ、おれのりゅーせー、かっこええやろ」
瞳を完全に閉じた神ちゃんが呟くように言う。
おれのりゅーせーやから、あげへんで。
「…え?」
それってつまりどういうこと?
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ナナセ(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます。シークレット。からお読みいただいているのですね!嬉しいです◎ 移行後もお楽しみいただけましたら幸いです (2020年7月13日 16時) (レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - シークレットから読んでます。シークレットもとても好きなお話だったのですが、青緑が1番好きなので、今回のお話ほんとに大好きです!これからも更新楽しみにしてます(^^) (2020年7月12日 21時) (レス) id: 56de8cf1c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナセ | 作成日時:2020年6月22日 16時