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『今日、飲みにいかへん？』
そんな連絡が神ちゃんから来たのは月曜の夜。
君は明日休みかもしれへんけど、俺は明日も仕事やで。(一応サラリーマン)
とはいえ神ちゃんからのお誘いを断る理由なんて思い当たらず。
『ええよ。どこ？』
『流星ん家に近いところがええかな』
その辺の配慮はあるんや、ありがとう。笑
『そしたら最寄りの居酒屋は？チェーン店やけど』
お洒落なお店は予約しとかんと入れないことが多い。
神ちゃんも当日誘ってきたからにはそこらへんの覚悟はあるやろし。
『ええね。安い店上等』
お、これは。
『何かあったん？』
『あった』
やっぱりね。
飲めへんくせに一丁前なこと言いやがって。
神ちゃんの場合お酒目当てではなくて話し相手目当てやけど。
『やから早よ会いたい』
…なにそれ、反則やろ。
・
「お待たせ」
「ううん、今来たところやから。それに急に誘ってしもたし」
家の最寄駅で待ち合わせ。
先に着いていた神ちゃんは、俺に気づくとイヤホンをとった。
あ、髪色明るくなっとる。
「流星、スーツ似合うなぁ」
男前〜と褒められるのは悪い気せぇへんけど、多分神ちゃんが単純にスーツ見慣れてなくて、男前のハードルが低いだけ。
「ありがとう。神ちゃんはまた染めたんやね」
「おん。まぁ茶髪やけど」
黒髪も幼く見えて可愛かったんやけど、茶髪だとちょっとちゃらくなる。ザ・美容師的な？
「どういう風の吹きまわし？」
「いや、単に明るくしたなっただけ。髪色変えなきゃ死んじゃうびょーきだから」
「なるほど」
ちょっと話してる間に駅前すぐの店に到着。
ドアを開けると学生バイトの快活な挨拶が響く。
「2名様でよろしいですか？」
「はい」
「喫煙、禁煙ありますが…」
「禁煙で」
無事に席について、出されたおしぼりで手を拭く。
「年確されへんくて良かったなぁ笑」
「もう流石に貫禄出てきたやろ？」
貫禄て。笑
童顔の部類に入る神ちゃんは、成人してからしばらくは年齢確認されがちやった。
なんなら俺の方が年下っちゃ年下やのにね。
「何飲む？」
「とりあえずハイボール」
「生じゃないんかい笑」
「おん。ハイボール。流星は？」
「じゃあ俺もハイボールにしよかな」
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ナナセ(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます。シークレット。からお読みいただいているのですね！嬉しいです◎ 移行後もお楽しみいただけましたら幸いです (2020年7月13日 16時) (
レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - シークレットから読んでます。シークレットもとても好きなお話だったのですが、青緑が1番好きなので、今回のお話ほんとに大好きです！これからも更新楽しみにしてます(^^) (2020年7月12日 21時) (レス) id: 56de8cf1c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ
| 作成日時：2020年6月22日 16時
