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「ありがとう。ごめんな、変なところ聞かせて」
「いえ。大丈夫ですか？仕事中にも電話かかってくるなんて…」
「あー、まぁ、あっちも一応昼休みにって思ってるみたいやけど…たまにな。付き合ってる人居るって言ってもこっちが先約でしょ！って」
そんな、レストランの予約みたいなこと…って先輩は困ったように笑った。
「…先輩って人たらしですよね。今まで女の子に困ったことないでしょ」
「えぇ？ …まぁでも、自分が好きって思う人に好かれなきゃ意味ないからな」
「うわそれモテる人の謙遜」
「神山やって、モテるやろ？可愛い〜♡って俺の同期の女子もよう言うてる」
「…好きな人に好かれなきゃ、意味ないですから」
さっきの言葉をそっくりそのまま返してやる。
先輩はやっぱりそうやろ？って笑うけど、それが自分のことやって、絶対気づかないんやろなぁ。
「今日、俺の家来ません？この前先輩のお家お邪魔したので、もしよかったら」
「ほんま？え、むっちゃ行きたい！神山ん家どんなんか気になる！」
「どんなんも何も、おもろいことないですけど…」
一ヶ月の間に、嘘でも恋人みたいなことしたい。
先輩の中で、将来ノーカンになるくらいくだらないことでいいから。
・
綺麗好きと几帳面が相まって、俺の部屋はいつでも誰かを呼べるくらいには綺麗。
ただやっぱり先輩を招くとなると緊張して、ドアの前で待ってもらってる間に軽くクイックルをかける。
「お待たせしました、どうぞ」
「おじゃましまーす！」
来客用のスリッパを差し出すと、先輩は“お？”という顔をした。
「神山ん家、人よう来るん？」
「あー、友達とかたまに。他人が履いたスリッパ嫌でした？」
仕事柄、人間関係のトラブルに巻き込まれやすい流星のセーフハウス的一面もある俺の家。
寝具はもちろん、タオルやら服やらも一式揃ってる。
(まぁ本気で危ないことなんて多くはなくて、大抵はふら〜っと来てただ寛ぐだけやけど。)
「全然。ありがとう。俺社会人になってあんまし人呼ぶことないからさ、ちょっとびっくりしただけ」
実はバイで夜の仕事をしてる友人がいて…なんて説明するのは流星にも先輩にも迷惑になりかねないので割愛。
「もしかしてさ、スリッパ以外にもあるん？」
「え？」
「布団、とか」
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ナナセ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。完結まで漕ぎつけられたのはあさんを始め、たくさんの方が読んでくださったおかげです！最後までお付き合いいただきありがとうございました☺️ (8月22日 9時) (
レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - ゆきのさん» コメントありがとうございます。赤さんは途中から💚さんへの気持ちに自覚が出てきたので、だんだん会いたいだけで誘うようになったし、キスもそういうことです🙊 最後までお付き合いいただきありがとうございました！ ぜひ次回作もお付き合いくださいませ！ (8月22日 9時) (レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - foolさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまって申し訳ありません💦 緑さん可愛いファンクラブ(自称)なので嬉しいですー！ (8月22日 9時) (レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
あ - 初コメ失礼いたします。完結おめでとうございます！緑くんの恋が実って良かったです😭今回も素敵な作品ありがとうございました！ (8月21日 20時) (レス) id: f17f5e7704 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - もともと緑くんが好きだったから、見えない所でも恋人っぽく振る舞ってたのかと思いきや、天然だったのはちょっとビックリ。罪な男…！付き合い始めて、青くん達にも紹介したんだろうなとか、色々妄想したくなっちゃいます。次回作も楽しみにしています。 (8月20日 1時) (レス) id: 22105fbc41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ
| 作成日時：2023年7月14日 22時
