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「神山の好きなアイス、見かけたから買っといた。冷凍庫の右手前らへん」
「え、ありがとうございます。あとで食べよっと」
手洗いうがいをする俺の耳に入ったのは、先輩の声。
嫌いなアイスなんてない俺にとって、この世のアイスは全部好きなアイスになるけど、多分先輩が買ってきてくれたのはあれや。
そう頭の中で思い描いて、冷凍庫を確認するとビンゴ。
「あとでって今？笑」
「ちゃいますよ、場所確認しただけ！」
嬉しい。先輩の考えてることがわかったみたいで。
自分の気持ちに素直になる。
余計な言い訳とか不安とか全部取っ払うと結論は、先輩に会いたいになった。
それが友達としてでも恋人としてでもどちらでも良い…はちょっといい子ぶってるけど、でも隣にいて楽しいから、そうしたいという気持ちに従うことにする。
「夕飯何食べたいとかあります？」
「餃子！一緒に作ろ。材料は買ってある」
「わかりました。餡だけ先作っておこうかな」
キャベツとニラ。
ニラは先輩が好きやから、普通のレシピより少し多め。
「そういやさぁ、神山から誘ってくれるの初めてちゃう？」
「そうでしたっけ」
すっとぼけてみたけど、当たり前の話で。
やって俺にそういう権利はないと思ってたから。
「めっちゃ嬉しかった。…色々一段落したし心置きなく神山と遊べる」
「でもほんま、丸く収まって良かったですね」
「うん。ありがとう、お世話になりました」
件の彼女はあの後、親御さんとお話をしてだいぶ落ち着いたらしい。
本人に結婚願望が強いというよりは、周りからの期待に応えたかったわけやから。
謝罪の言葉とともに一人で旅行を始めたという近況報告を聞けて、かなりほっとした。
今までの俺なら、これでお役御免と言わんばかりに逃げてたと思う。
上司と部下という関係性だけが辛うじて残って、でも振り出しどころか若干マイナススタート、てかスタート切らない。
…でも、もうそういうのやめるって決めたから。
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ナナセ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。完結まで漕ぎつけられたのはあさんを始め、たくさんの方が読んでくださったおかげです！最後までお付き合いいただきありがとうございました☺️ (8月22日 9時) (
レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - ゆきのさん» コメントありがとうございます。赤さんは途中から💚さんへの気持ちに自覚が出てきたので、だんだん会いたいだけで誘うようになったし、キスもそういうことです🙊 最後までお付き合いいただきありがとうございました！ ぜひ次回作もお付き合いくださいませ！ (8月22日 9時) (レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - foolさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまって申し訳ありません💦 緑さん可愛いファンクラブ(自称)なので嬉しいですー！ (8月22日 9時) (レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
あ - 初コメ失礼いたします。完結おめでとうございます！緑くんの恋が実って良かったです😭今回も素敵な作品ありがとうございました！ (8月21日 20時) (レス) id: f17f5e7704 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - もともと緑くんが好きだったから、見えない所でも恋人っぽく振る舞ってたのかと思いきや、天然だったのはちょっとビックリ。罪な男…！付き合い始めて、青くん達にも紹介したんだろうなとか、色々妄想したくなっちゃいます。次回作も楽しみにしています。 (8月20日 1時) (レス) id: 22105fbc41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ
| 作成日時：2023年7月14日 22時
