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“俺、お前のそうやってすぐ身を引こうとするところ、嫌い。もっと恋人ヅラしてほしいのに。どうしていつもこうなの？”
そう言ったのは誰やったっけ。
『神ちゃん、一番お気に入りの服着てきて』
『決戦に着ていくような、とびきりの』
流星からそんな連絡が来たのは先輩のごたごたが終わって一週間ほど経った頃。
「決戦って何やねん…」
普段普通に生活を送っていれば決戦なんてものに遭遇することはない。
やけど文脈からして、勝負服の類やと推測する。
それもそれで別にないけどな。
『一番可愛い神ちゃんで来てな』
はいはい、了解と適当に返事を打つ。
まさか先輩と？と思ったけど、二人に面識はないから。
…先輩。
あの時行かないでって言ったのは、彼女と二人きりになってほしくなかったから。
ただそれだけのはずやのに、言いくるめられて結局泊まった。
また友人代表への道を一歩進む。
「素面でキスしたろか？あほ」
届きもしない文句を垂れて家を出た。
1ミリだけ、先輩やったらいいななんて期待をして。
・
「かみちゃん！こっち！」
駅に着くとすぐに声が届いた。
背が高いと待ち合わせが便利なことで。
ひらひら手を振る流星の隣に、誰もいないことを見とめて少し息を吐いた。
「二人？なんでおしゃれしてきてなんて言うたん？」
「まぁまぁ、ちょっと待って。せっかちやなぁ」
「気になるやろ」
流星は気まずそうに口を開いて、閉じる。
それを二、三回やったところで観念したように言った。
「怒らんといてな？」
「え？なに？…怒るかは内容による」
「神ちゃんに会ってほしい人が居んねん」
まぁ、そこまでは想定内。
服もそうやし、待ち合わせもいつもとは違う駅を指定された。
「会ってほしいっていうか、会うチャンスあるけどどうですか？っていうか」
「もぉ何やねん、まどろっこしい」
「先生呼んだ」
「…え？」
「�霤沈萓検朕世舛磴鵑痢�元担任の」
元担任、なんて言い方をしたのは流星の優しさかもしれない。
「余計なお世話なのはわかってる。わかってるけど、神ちゃん、ずーっと過去に囚われたままやんか。やから一歩進んでほしくて」
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ナナセ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。完結まで漕ぎつけられたのはあさんを始め、たくさんの方が読んでくださったおかげです！最後までお付き合いいただきありがとうございました☺️ (8月22日 9時) (
レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - ゆきのさん» コメントありがとうございます。赤さんは途中から💚さんへの気持ちに自覚が出てきたので、だんだん会いたいだけで誘うようになったし、キスもそういうことです🙊 最後までお付き合いいただきありがとうございました！ ぜひ次回作もお付き合いくださいませ！ (8月22日 9時) (レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - foolさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまって申し訳ありません💦 緑さん可愛いファンクラブ(自称)なので嬉しいですー！ (8月22日 9時) (レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
あ - 初コメ失礼いたします。完結おめでとうございます！緑くんの恋が実って良かったです😭今回も素敵な作品ありがとうございました！ (8月21日 20時) (レス) id: f17f5e7704 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - もともと緑くんが好きだったから、見えない所でも恋人っぽく振る舞ってたのかと思いきや、天然だったのはちょっとビックリ。罪な男…！付き合い始めて、青くん達にも紹介したんだろうなとか、色々妄想したくなっちゃいます。次回作も楽しみにしています。 (8月20日 1時) (レス) id: 22105fbc41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ
| 作成日時：2023年7月14日 22時
