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大人数は疲れるって、
「重岡〜！おいお前こっちにも声かけろよな！」
「今日は開発部の集まりやねんから…」
「同期の寿退社祝わないで誰の何祝うん？水臭いで」
「いや水臭い言われても俺の結婚祝いちゃうし！招集権ないから！」
どこかからか話が伝わって、先輩たちの代が集合。
主役を他所になぜか重岡先輩が中心となって盛り上がっていく。
疲れるって言ったのに、やっぱり真ん中が似合うからこの人はすごい。
「重岡はいつ結婚するん？どんどん出遅れてるで」
「あー、まぁ、な。ぼちぼち…とは思うけど相手も居らんし今は仕事に集中したいし」
聞きたくないのに耳はダンボ。
“重岡先輩、いいパパさんになりそうなのになぁ”という後輩女子の合いの手が聞こえてこっそりと奥歯を噛み締める。
いっそ、はよ結婚してくれればええのに。
この恋は終わってるって、始まりもしないってわかってるのに。
それでも先輩の手で可能性の全てを壊して欲しい。
結婚して他人のものになったら…そこまで考えて、自分の初恋を思い出して。
「神山ぁ〜飲んでる？」
「っあ、はい。すんません、ありがとうございます」
多分側から見たらぼーっとしてるやばい奴、もしくは場に溶け込めなくて可哀想な奴。
助け舟のつもりか係長から差し出された瓶ビールを受け取る。
上司にまで気を遣われてしまって、さすがにどうにかせなあかんとなるべく人との会話を心がける。
それでも意識はずっと先輩の方にいっていて情けない。
手持ち無沙汰を誤魔化すように、手元のビールをちびちびと飲む。
「神山くん顔赤ない？大丈夫？」
そう声をかけられたのは、だんだんと周りがお開きムードになってきた頃。
異動になってから何かと気にかけてくれるザ・大阪のおばちゃんな2児のママさん。弟くん、大学生って言ってたっけ。
「すぐ顔に出ちゃうタイプで…でも大丈夫です。最後お冷や飲んでこうかな」
弱い自覚はあるけど、さすがに会社の飲み会で自分のキャパを超えた飲み方はしない。
人に指摘されるほど赤いのはまずいかもと頬に手を当てると、確かに熱をはらんでいた。
「普段飲まないって言ってたから心配。気をつけて帰ってね」
「ありがとうございます……っと、」
「神山、危ないやん」
立ち上がる時に若干ふらついた。
テーブルにつきそうになった手を支えてくれたのは先輩だった。
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ナナセ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。完結まで漕ぎつけられたのはあさんを始め、たくさんの方が読んでくださったおかげです！最後までお付き合いいただきありがとうございました☺️ (8月22日 9時) (
レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - ゆきのさん» コメントありがとうございます。赤さんは途中から💚さんへの気持ちに自覚が出てきたので、だんだん会いたいだけで誘うようになったし、キスもそういうことです🙊 最後までお付き合いいただきありがとうございました！ ぜひ次回作もお付き合いくださいませ！ (8月22日 9時) (レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ(プロフ) - foolさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまって申し訳ありません💦 緑さん可愛いファンクラブ(自称)なので嬉しいですー！ (8月22日 9時) (レス) id: 775b763c2b (このIDを非表示/違反報告)
あ - 初コメ失礼いたします。完結おめでとうございます！緑くんの恋が実って良かったです😭今回も素敵な作品ありがとうございました！ (8月21日 20時) (レス) id: f17f5e7704 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - もともと緑くんが好きだったから、見えない所でも恋人っぽく振る舞ってたのかと思いきや、天然だったのはちょっとビックリ。罪な男…！付き合い始めて、青くん達にも紹介したんだろうなとか、色々妄想したくなっちゃいます。次回作も楽しみにしています。 (8月20日 1時) (レス) id: 22105fbc41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ
| 作成日時：2023年7月14日 22時
